ニルス、バキ、ルク、アバン。４人で迷いの森に入り５年が過ぎた。──勇者候補生の少年ニルス。ニルスが振り返って語る生まれ故郷は五年前のファナジスタ大陸。候補生に配られた欠陥スキルのせいで国を追われることになったニルス。スキルを与えたアバンは責任を問われ、ニルスを連れて旅にでる。残酷な処分だがスキルを取り外すことはできない。いらない子となり、好奇の目に晒されながら世界を師匠とともに逃げる中、唯一助かる希望が見えてきた。それは、ニルスの国とは異なる謎めいた未知の大陸、「エヴァンタシア」の情報だった。そこには蘇生が叶う世界樹の伝承があった。一筋の希望の光がニルスを包んだ。

エヴァンタシアの詩外伝。

ある日、いつものようにおもちゃ箱の整理をしていた俺さまが死んでしまった。

「君ごとティアーズ　エヴァンタシアの風」外伝。