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作者:月白ヤトヒコ/作品情報/Nコード:N4524JP
短編 |
道を歩いていたら、いきなり見知らぬ男にぐいっと強く腕を掴まれました。
「ああ、漸く見付けた。愛しい俺の番」
なにやら、どこぞの物語のようなことをのたまっています。正気で言っているのでしょうか?
「はあ? 勘違いではありませんか? 気のせいとか」
そうでなければ――――
「違うっ!? 俺が番を間違うワケがない! 君から漂って来るいい匂いがその証拠だっ!」
男は、わたしの言葉を強く否定します。
「匂い、ですか……それこそ、勘違いでは? ほら、誰かからの移り香という可能性もあります」
否定はしたのですが、男はわたしのことを『番』だと言って聞きません。
「番という素晴らしい存在を感知できない憐れな種族。しかし、俺の番となったからには、そのような憐れさとは無縁だ。これから、たっぷり愛し合おう」
「お断りします」
この男の愛など、わたしは必要としていません。
そう断っても、彼は聞いてくれません。
だから――――実験を、してみることにしました。
一月後。もう一度彼と会うと、彼はわたしのことを『番』だとは認識していないようでした。
「貴様っ、俺の番であることを偽っていたのかっ!?」
そう怒声を上げる彼へ、わたしは告げました。
「あなたの『番』は埋葬されました」、と。
設定はふわっと。
アルファポリスに掲載。
ジャンル:その他〔その他〕キーワード: 番 番解消 愛し子 無性体 実験 番の習性考察 オネェな魔女? 微ヤンデレ プラトニック? マッド サイエンティスト R15 残酷な描写あり 最終更新日:2024/10/04 08:15 読了時間:約23分(11,377文字) 週別ユニークユーザ: 2,019人 レビュー数: 0件 総合ポイント: 5,542 pt ブックマーク: 148件 評価人数: 643 人 評価ポイント: 5,246 pt |
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