舞台は韓国・釜山。 女子高生でありながら探偵事務所と芸能事務所を兼ねる所長・**朴凛奈（パク・リンナ）**は、実は“キムチを食べると過去が見える”特殊能力の持ち主。元日本警視庁の警察官である父・洋佑、日本と韓国をまたにかけ活躍する女優の母・梵夜、そしてアイドルの兄と、個性豊かな家族と共に、彼女の二重生活が始まる。 探偵業として凛奈は、失踪事件や殺人事件、誘拐、連続強盗といった難事件を次々に解決。事件の鍵となるのはいつも「キムチ」。その一口が、真実へと導く手がかりになる。 初期の釜山編を経て、日本全国へも活躍の場を広げ、新潟・大阪・名古屋・金沢・福井・富山・福岡など、各地で起こる事件に挑む凛奈。新潟編では笹団子の老舗店の息子誘拐事件に挑み、金沢では加賀友禅の美人姉妹の死の謎を追う。全国の文化・歴史・食も物語に織り交ぜられていく。 そして芸能界や財閥とも繋がる大規模な事件へと展開。女優・綾瀬ひかりの転落事件では、龍堂グローバルや龍雷神グループなど、国際的な財閥の思惑が複雑に絡み合う。 一方で、信恵（姉）の旧友、遥香と俳優・湊の秘密の結婚を守るために、ストーカー事件を解決するなど、身近な人々を救う一面も描かれる。 韓国に戻った凛奈は、休息の中でも事件に巻き込まれる。釜山の強盗事件ではその場で犯人を取り押さえるが、キムチが見せたのは「家族を救いたい父の涙」だった。 真実は、常に表層の裏側にある。 “罪”と“正義”の境界線、そして“人の想い”を追い求め、凛奈は今日も走り続ける。 女優と探偵、二つの顔を持つ少女―― その名は、キムチ探偵★凛奈！