見た目は完全に女の子な男のコ、氷岬広奏（ヒミサキ・ヒロカ）と、「何で氷岬って女の子じゃないんだよ！おかしくないか？」と日々心の中で叫び続け、一人悶々とする広奏の幼馴染、柊城伊識（ヒイラギ・イシル）。 　一方の広奏は広奏で「何でボクは女の子じゃないの？伊識の彼女じゃないの？」と密かに苦しみ続けており。 　その二人の前に現れる、謎の少女、時築微凪（シヅキ・ミナギ）。性別反転が起こり広奏が女のコになってすべて問題なく解決と思いきやそうもいかず、微凪に伝説の剣の探索を命じられる伊識。 　ヤンデレとは全然違うけど「まだヤンデレの一言で片づけられた方がましじゃねぇか？」という別ベクトルの異常な想いの強さで、こっち（地球）とあっち（異世界）を行ったり来たりしつつ周囲のあらゆる者たち（神、魔物、人間その他有象無象の諸々）と冒険を繰り広げつつもお互いに結ばれたいという思いのためだけに突き進み、その成り行きで世界をちょっぴり救ったりもする、そんなお話です。 　異世界で言葉に困らないために語学のお勉強するとかのリアルさもあり、なかなかにクドく。見かけたらちょこっと読んでみてね。あとちょっと違う「男の娘モノ」好きな方も。「こんなの男の娘ものじゃねぇ！馬鹿にすんな！」と叫びたいアナタにも。