「お前、もういらねぇよ」 　唐突に解雇通知を言い渡された俺、イレイスは、ダンジョン攻略パーティを追放された。その理由は、俺の持っているスキル《攻撃吸収》が、いなせるような弱小攻撃でも一〇〇％吸収し、ダメージを喰らってしまうクソザコスキルだったからだ。パーティリーダーからせめてもの餞別として「なんのスキルもないナイフ」を持たされ、ダンジョンを去る。――が、そのナイフには、ダメージを受けた分だけ形態を変化させ様々な武器になれるという、とんでもないスキルが内包されていて――。パーティを追放したかつての親友を見返し、世界初のダンジョン完全攻略者となるため、俺は再びダンジョンに足を踏み入れる！！ これは、見限られた俺がＳランクダンジョン攻略者になるまでの物語だ。

僕は公爵家の次男だった。 だが、持って生まれたのはクソスキルの【そよ風】だった。 父上は武官だ。何よりも強さを求める。 母が死んでから、父上は僕を本格的に嫌うようになった。 そして十二歳になり、家を追放された。 それだけで済むと思ったが、高難易度のダンジョンに落とされて死にかけることになる。 ふざけるな。 実の息子に死ねだと？ 絶対に許さない。 必ず殺してやる。 復讐に心を燃やし、ダンジョンで数年を過ごした。 【そよ風】は【神風】に進化して、ダンジョンの魔物達も簡単に倒す事ができるようになった。 ついにダンジョンを攻略して脱出することに成功する。 だが、困ったな。 時間が経ち過ぎて、復讐心が無くなっていた。 けど何もしないのはなー。 ……よし。良いことを思いついた！ それから俺の英雄記が始まる。 学園の試験に首席で合格したけど断ったり。 王女様の護衛をして惚れられたり。 剣聖と共闘して惚れられたり。 そんな感じで英雄記を進む、冒険者クライの物語だ。

　神の力で異世界に召喚された10人の高校生達。先に魔王を倒した者のみが願いを一つだけ叶えられるという。彼らには異なったチート級のスキルを与えられるが主人公の要だけ何故かクソザコスキルを与えらえてしまう。要は他のチートスキルを持ったクラスメイトと戦いながら、魔族、人間達との争いにも巻き込まれていく。

平々凡々な高校生、吾妻陸人(あがつまりくと)は外出中に電車に跳ねられて死ぬ。瞬間目を開けたら異世界に転移していた。 転移先で神様からスキルをもらうが物の姿を変える『だけ』というなんともしょっぱいスキルをつかまされてしまう。 そんな中、陸人に課された使命は寂れた町の復興と繁栄。 度重なる試練と毒にも薬にもならないクソザコスキル。 使命を全うすることは出来るだろうか？