～もしも生まれ変われるなら、今度は人の命を救う生き方がしたい。～ 　一見平凡な日本人の若者が、実は記憶を忘れた元独逸軍人の転生者で、しかもゲルマン神話の主神・オーディンのせいでさらに異世界転生してしまう。 　中世ファンタジー的異世界で、彼は庇護してくれる戦乙女の手助けにより希少種　＜ハイ・エルフ＞　に生まれ変わり、前世の記憶を活かして望まぬ軍師になり列強国の侵略から平和を愛する小さな王国の守護者となっていく。 　前世では世界史に例を見ない悪辣な侵略国の将軍の一人として独裁者の命ずるままに周辺国の平和を破壊した彼が、日本人としての平和を愛する人格を持ち平和を守るため敢えて血を流していく。

この世界には神が存在したとされる証拠が数多く残されている＿＿＿ エジプト神話、ギリシャ神話、日本神話、ゲルマン神話などが例として挙げられるだろう。 話というものは必ず事実も含まれているものであり、これらの神話も内容は多少違えど、根本には一つの真実がある。 一家を殺害され路頭に迷っていた少年、尾尻帆助は、己の一家の秘密によって破壊と創生の混沌とした時代の中心に巻き込まれていく。最後にたどり着くは何であるのか……

　満身創痍の青年氷室 凜（ヒムロ リン）を発見し救った少年香焼 焚眞（コウヤギ タクマ）は、青年に纏わる謎と運命に翻弄される。必然不可避の運命に抗い世界と向き合った香焼少年の帰趨や如何に。

――――――グチャグチョネチョリ、ネチャグチョリ ――――――ブチゴキュゴクリ、ゴクブチリ ――――――ガジグラバシャリ、ガジグラリ ――――――ズリズルズザリ、ズザズルリ 　其は遠い遠い昔の物語のアンコール。 　終わった筈の、繰り返されてはいけない世界の成長――――――