光の帝国の皇帝から「闇の帝国の女帝を倒せ」と命じられた勇者。 しかし勇者は討ち死に、その息子である次代の勇者も討ち死にした。 数えて三代目の勇者であるイルクも皇帝から闇の帝国行きの命令を受けたが、彼はその命令を放棄して行方を眩ます選択をした。 勇者一族の銘を棄て辺境の町でひっそりと暮らすイルクの、それからの物語。 ※カクヨムでも掲載しています

　両親に先立たれた少女、日鳥駒乃は毎日をただ無気力に生きていた。 　彼女はある日偶然、魔界の悪魔シリウスを召喚してしまう。 　 　自分は『契約』を果たすまでは魔界に還れないのだと告げるシリウス。責任と同時に彼に不思議な懐かしさを感じた駒乃は、シリウスが無事に魔界に還れるまで共に生活を送ることになる。 　契約達成の条件は、叶えたい願い事の代わりに対て一番大切なものを差し出すこと。 　しかし対価となる『大切なもの』を何ひとつ持っていない駒乃は、彼と一緒に『一番大切なもの』を見つけていくことになる。 　少女と悪魔の偶然の出会いから始まる恋物語。 ※完結しました。 　読者の皆様のおかげで書き終えることが出来ました。 　本当にありがとうございます。