長年、獣人の国『マフガルド』と続いた争いは、人の国『リフテス』の降伏で幕を閉じた。 リフテス王国第七王女であるエリザベート（私）は、降伏の証としてマフガルド第三王子シリルの元へ嫁ぐことになる。 「顔を上げろ」 　冷たい声で話すその人は、獣人国の王子様。 クジ引きによって人との結婚を決められた獣人の王子様は、不愉快さを隠す事なく、漆黒の長い尻尾をバサバサと床に打ち付けながら、鋭い眼差しを私に向けていた。 「姫、お前と結婚はするが、俺がお前に触れる事はない」 クジでハズレの可愛らしいお姫様と、素直になれない獣人の美形な王子様との結婚までの物語。 少しだけシリアスな場面があります。 苦手な方はご注意下さい。 ＊魔法、獣人、何でもありな世界です。 ＊獣人は、基本、人の姿とあまり変わりません。獣耳や尻尾、牙、角、羽根がある程度です。 ＊誤字脱字報告、ブックマーク、いいね等ありがとうございます。 ＊この作品はアルファポリス、ベリーズカフェにも掲載しています。

高校生になったばかりの凛は、同じクラスのミステリアスで口数の少ない祐兎に惹かれていた。だが、彼には誰にも言えない秘密があった。凛は彼に接近を試みるが、なかなか真相は分からない。 凛の恋心の行方は・・・？