王女ビビットはある朝、剣あり魔法ありスプラッタありの乙女ゲームの世界の悪役に生まれ変わっていたことを知る。 　一年前の母親の死がゲームのシナリオ通りだったことに自分を責め、影から世界を正しい方向に導くと決めたビビットは、主人公との出会いや運命に翻弄されながらもなんとかゲーム開始当日を迎える。 　ビビットは始まりの場所に主人公を連れ出し、敵を目前に主人公の才の目覚めを待つも、一向にその兆しがない。今にも死人が出かねない状況に耐えかねたビビットは、一人戦場に飛び出す。 　その手にはいつの間にか、黄金の剣が握られていて……。 「お前と刺し違えて僕も死んでやる！」 「俺は貴方のようには、決してなれない……」 「俺と、俺たちの国に関わるな。ーーこの疫病神」 「君の周りは嘘偽りだらけだ。ビビット、君自身もね」 「オレたちはお前に救われたくねえんだ」 　主人公に代わって『剣聖』となってしまったビビットは、悲劇を抱えた攻略対象たちと、破滅へと向かう世界を救うことができるのか。

勇者の中でも最強の勇者、『選ばれし勇者』グレイ。全人類の希望を受け、魔王を打ち倒す宿命を背負った彼は────魔王城で平和な毎日を過ごしていた！　 「魔王退治？　やるわけね―じゃん」 それもそのはず、彼と魔王は生まれた時からずっといっしょ。グレイの友達はすべて魔族。宿命はすでに死にました。 勇者が魔王と暮らしていて恥ずかしくないのか？　勇者であることが恥ずかしいです。 これは生まれてすぐに魔族に誘拐され、魔族に育てられた勇者による笑いあり、涙あり、スプラッタありの日常的まおゆうコメディ。 真の魔王サイドの勇者って、こんな感じだと思います。 感想・ブクマ・評価大歓迎です！執筆の活力になります！

　マイラ　３歳 　仕事に街へ通う両親がいるため 　いつも子守メイド（ナニー）と家で過ごす。 　 　ある日 　母親が倒れ、父親もいなくなってしまう。 　街で何が起こったのか。 　 　草原に一人幼い子どもが残された。

通勤電車の中で、見知らぬマッチョに眼鏡を握りつぶされた。 全てはそれが始まりだった。