目が覚めたら、5歳の“狼幼女”になっていた――しかも中身は俺。 心を読む「読み」の魔法使いの家に生まれた高校二年生・宮代昴は、任務中に爆弾に巻き込まれ、 気づけば26年前。暗殺家系《狐の鋏》に属する少女・レベッカの体で目を覚ます。 ⋯⋯だけなら、よくある転生話。でも、 彼女の意識は消えておらず、まさかの【二心同体】。 頼みの綱である師匠・笙真も、 今はまだ14歳の“ズレた天才”。 未来へ帰る術は不明のまま――。 それでも、 2050年に残してきた大切な幼馴染との再会のため、 俺は“黒衣”としてレベッカの修行を支え、 スマホと彼女の身体を行き来しながら、 俺たち二人の帰還の手段を探し続けているんだ。 魔法と家族の物語が織りなす運命の交差点 【クロスロード】が、今、はじまる――。 ※この物語は『魔法使いたちの//クロスロード -ver.→D-』 https://ncode.syosetu.com/n9427jl/ と対をなす姉妹編です。 両方読むと、世界の仕組みと結末が見えてきます。 ※他サイトでも掲載中です。

ある日突然、普通の女子高生・有村美月のスマホに意識が芽生えた。 「スマ」と名乗るそのスマホは、美月の日常を通して人間観察を始める。 初恋の失恋、友人関係のトラブル、そして新たな恋の芽生え——。 美月の喜びも悲しみも全てを見守る特別な存在となったスマ。 人間には言えない秘密を知り、寄り添うことしかできないもどかしさを感じながらも、 スマは美月の成長を静かに見守り続ける。 これは、デジタルの中の小さな意識と、それを手にする少女の物語。