天才の姉妹を持つ少年、天城・白夜。彼は天才姉妹に比べられないほど凡人だった。そのせいで周囲から憐れみを受ける日々を過ごし心が色褪せた少年でもあった。そんなある日、突然、クラスメイト六人共に勇者召喚される。異世界で六人のクラスメイトは魔王を倒す勇者として認められるが、白夜だけが勇者失格の烙印を押された。しかし彼は諦めずそれに抗いながら日々を過ごす。そして運命の日、囮にされ、絶体絶命の白夜は最深部に封印された魔王クロア・ノース＝スペルビアと出会う。その出逢いが白夜とクロアの運命の歯車が動き出す。 最弱の白と最強の黒が、色褪せた世界に鮮やかな色彩（物語）を描きながら旅をする。最弱の少年は英雄へ、最強の少女は奪われたモノを取り戻す。出会いと分かれ、いずれ巡り合う仲間と共に。波乱万丈な世界に一冊の絵物語を紡ぎだす。