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作者:むしろう/作品情報/Nコード:N0152GV
連載中 (全222エピソード) |
これはナーロッパ世界のしばらく後の、魔導文明の弊害で工業化の遅れた19世紀初頭相当の世界に送り込まれた技術者のお話。
金属加工の能力を授かったものの、ファンタジー度が妙に低い。不思議な金属もなければ、便利な道具が魔法で自動的に創造されるわけでもない。
自分で設計してドラフターで手描き図面を引いてインチネジの製造から自分でやらなければいけない。そんな世界での開発と製作、そして冒険と打ち上げのお話。
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水という物質は赤外線から紫外線あたりまでの波長の電磁波に対して特に高い抵抗値を示すが、青色の波長に対しては何故か極端に抵抗が低くなる。海が青く見える理由はこれだ。
似たような理屈で、土属性物質は約1.5ギガ地球ヘルツの魔力波に対しては極端に低いインピーダンスとなり、水属性物質はまた別のピーク特性を持つのだとしたら、それは土中を透過してきた空間魔力に対する強力なフィルタとして働いたとしてもおかしくない。
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鍋の水がお湯と言える温度になった頃に変化が現れ始めた。
「まさか花が開いてきているのですか!」
「ええ、おそらく全開になるはずです」
結構な湯温に達した頃にようやくブローチの花弁が開き始める。
そして開ききった薔薇の中には真鍮に似た色の輝きを放つ宝石が見えた。
真鍮などの銅合金は形状記憶効果を持つことがある。だが現代地球で一般的だった形状記憶合金であるニッケルチタン合金に比べ、その効果は非常に不安定なのだ。
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電子レンジは水分だけを温めるなどと説明されることがあるが、これも半分ウソだ。原理的な観点で言えば極性分子であれば温められるはずなので、アンモニアや塩化水素の分子にも同様に作用するはずだ。
あくまでもこの電磁波は水を温めることができる波長だというだけだ。水以外の物質には作用しないというわけではなく、水が最も効率よく温まる物質であるというわけでもない。
例えば油脂の類であれば水よりも容易に温まる。
水分が少なく油分が多いナッツ類やスナック類をチンすると、気化熱が奪われないだけあってあっという間にアチアチになってしまう。
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: 西洋 近世 職業もの グルメ 現代知識チート 現代技術チート 鉄工 鍛冶 エンジニア ものづくり 料理 お酒 SF R15 異世界転生 異世界転移 最終更新日:2025/05/17 15:03 読了時間:約1,758分(878,697文字) 週別ユニークユーザ: 430人 レビュー数: 0件 挿絵あり 総合ポイント: 2,516 pt ブックマーク: 644件 評価人数: 142 人 評価ポイント: 1,228 pt |
作者:歌川 詩季/作品情報/Nコード:N2459IR
短編 |
厚いチタン合金製の屋根のうえに猫が寝ている。
ジャンル:詩〔その他〕キーワード: チタン合金 銃弾 マンモス 隕石 巨大ロボット コックピット ソファ 安全性 R15 残酷な描写あり 最終更新日:2024/03/11 07:00 読了時間:約2分(754文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 82 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 9 人 評価ポイント: 82 pt |
作者:うみがある/作品情報/Nコード:N0269CT
連載中 (全2エピソード) |
世界は、壊滅へのカウントダウンを始めていた。
ラザロ彗星の暴発と小惑星帯の複合活性化現象。地球周回中の国際宇宙ステーションを含む全観測システムの隕石衝突での消失。ナビゲーションシステムを失った世界は、地軸の異常現象によって地軸計の普及を余儀なくされ、複雑化するナビゲーションシステムと共に、さらなる脅威にさらされていく。
その脅威とは、未曽有の規模で拡大していく氷河の壁だった。
吠える20度、唸る30度。
各国は協力体制を取り、地下資源を確保し、熱帯地方へ流出した10億の人類を生存させるためのプロジェクトを作り上げた。
チタン合金製の軽量船体、タングステン繊維を使ったウイングセールシステム。
しかし、かつての温帯地帯への冒険者は育成できなかった。
名乗りを上げたのは、無名の冒険者たちだった。
あの日見た怪現象は、俺たちの運命だったに違いない。愛した土地、尊敬していた友だちは、あの異常な世界でどんな暮らしをしているのか。かつてないエネルギー問題に、はたして糸口はあるか。俺たちは、荒廃した世界をヨットで飛ぶ。そして、必ず道を切り開いてみせる。
拮抗する世界の諸勢力は、虎視眈々と安寧の土地を探索し続けている。しかし、極地にあるのは、想像を絶するブリザードだけではなく、新種の宇宙外生命体だった。冒険者たちは、ラザロ彗星に秘められた真実を暴きだして、この脅威に対抗できるのだろうか。かつての地球周回衛星コースには、無数のデブリがその密度を増して存在している。冒険者と科学者の共同作業は、はたして成功するのだろうか。
世界で初となる地球一周の就航者の操船した船の名は、スプレイ号。ウィングセールシステムを装備した極地探検ヨットの船名は、スプレイⅢ号。吠える20度、唸る30度の壁を突破して、極地を航行せよ。
空は青く、ブリザードの雲海は眼下に跪くだろう。最強の仲間と共に、地球外生命体「cosyu」を蹴散らしていけ。未来は、絶望に屈しなかったものにしか与えられない。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: SF エンターテイメント 大自然 宇宙 空飛ぶヨット 冒険者 氷河期 科学者 宇宙外生物 最終更新日:2015/06/27 23:46 読了時間:約50分(24,772文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
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