婚約解消されたショックで前世の記憶が蘇った子爵令嬢、ルチア•トラボルタ16歳。 　前世は、アホでアフロな漫画好き。昭和の死語をちょいちょい挟んでくる女子高生、花園（はなぞの）千尋（ちひろ）だった。 　融合した結果、ルチアも少しアホな性格になってしまった。 「あじゃぱー。婚活しなくちゃ。」 　翌日から毎朝食パンを咥えて『遅刻遅刻ぅ〜！』と言いながら、曲がり角まで走っていくようになってしまったルチア。 「イケメンにぶつかるまで、100枚食パン食べてやる！！！！」 　そんなルチアに、何故か氷の美貌を持つ公爵令息、ハリス・パディントンが毎朝話しかけてくるようになった。 　…果たしてルチアは良縁を掴み取ることが出来るのだろうか。

クリスマスから初夏のファンタジー