最初の殺人として有名なカインとアベルの話を姉妹にしたものです。 Y.H.V.Hに気付いてください。 私はノドの地にカインの救いがあったと思います。

　ノドの地（Land of Nod）。そこは罪を犯した人間に対する呪い。そして太古の人間たちは滅び、化石になっていた。そこに一匹の猫又グーが人間の復活が近いことをしり、かつての飼い主リサの枯骨を探し始めていた。だが、裏では、人間の復活が近いことを悟った魑魅魍魎や悪魔達が跋扈し、旅に出た猫又に、次々に襲い掛かった。それは、羅刹、カラス天狗、ハゲワシ、リバイアサン、ヘビーモス、バンパイア、そして数々の眷属龍たち...... 　それでも、旅の途中で彼は次々に同志を得た。狼、バンパイア、バイソン......。途中、彼らは帝国に対して破壊活動を重ね、帝国へ乗り込んだ彼ら。しかし、帝国はもぬけの殻だった。 　彼らは、帝国の本当の根拠地を探し当てた。それは憎悪と嫉妬だけのノドの東の帝国だった。グーたちはノドの帝国と、マサダ要塞そしてソドムで戦った。だが、帝国の目指した復活は欺瞞そのものだった。 　帝国との戦いによってグーたちは帝国を壊滅させ、新天地での共和国成立へと動いていく。ただグーだけはリサを思い、自分勝手に突撃し、満身創痍となった。彼はリサの腕の中に抱えられながらも、その時を迎えることができた。 　そして知ったことは、彼が復活させようとしていた人間は、伝説の黙示録で預言された二人の証人だった。

イタリア某所にある地、エノク。 古くからこの地はマフィアであるバートンファミリーとそのボス「アベル」が治めていた。敵対しているトラグスファミリーとの些細ないざこざはあれど大きな抗争はなく、平和な日々が続いていた。 ・・・あの日までは。 多くの部下を失ったバートンファミリーはとうとうトラグスファミリーへ戦争を仕掛ける。 幾多の妨害を乗り越え、トラグスの前にたどり着いたアベルはこの世界と自分自身の衝撃の真実を耳にする。 ―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　― 生まれた殺意が自分の胸に秘めた思いを増幅させた。 高鳴る鼓動が生と死の境界を曖昧にしていた。 漂う硝煙の香りが思い出す全てに霧をかけていた。 響いたのは一発の銃声。 全てが終わりを迎えた時、笑うは男か七番目の魔女か。 ―　―　―　―　―　―　―　―　―　―　― オリジナルボイスドラマ「ノドの地」をノベル化しようノベル化しようとずっと考えていて忘れていました。 せっかくだから、とこちらで公開させていただきます。 VDの時間の関係で泣く泣くカットした内容などもすべて執筆予定です。 また、ボイスドラマに関しては下記のURLより聞けますのでよろしければご視聴ください。 https://akremov.wixsite.com/akashic-record-tree