百数十年前、初めてダンジョンが発見され、あらゆる技術に魔力と呼ばれる、超高性能エネルギーが使用される時代。 超、便利な力だが、それらを利用したいのは、良い人だけとは限らない。 魔力を使い、国家を手中に収めようとするテロリスト、より良い技術を奪いたいマッドサイエンティスト。 そして、それらの連中の抑止力となるよう、裏の対策組織が構築されていた。 通称 梟(ふくろう)。 そんな組織に、ひょんな事から従事するようになった私、三路地(さんろじ) 深里(みさと)、14歳。 ハチャメチャな相方に、めちゃくちゃなハウスシェア生活、一体、彼女の生活はどう一変するのか。 これは、とある少女の成長の物語。

おそらく、ここの登場人物は全員男。 ぐちゃぐちゃで殺伐とした日々を送っていそう。

かつて人類を繁栄に導いた空間操作技術〝魔術〟は衰退し、代替物として成立した偽物の魔術〝偽術〟が発達した世界にて。 偽術を専門に扱う研究所で働く青年、紅林吾朗は区分上最低等級の四級地方偽術師である。ある日彼は誘拐事件に巻き込まれ、一人の少女を助け出す。しかし少女は紅林に向かって、冷たく言い放つ――「結局、この程度のことしかできないの？」 少女の存在により巻き込まれていく事件。積み重なっていく思惑。紅林の抱く、苦い過去。研究を狙う者どもとの戦いにより、紅林は過去の残像に追われ始める。