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作者:悠木 源基/作品情報/Nコード:N5696HN
短編 |
三年振りにリーフェは緑のなだらかな丘に立っている。景色はほとんど変わってはいない。
数日前まで設置されていたであろうサーカス団のテントは、取り外されて、今はただ草原が広がっている。
爽やかな風に吹かれて、まるで緑の波ようにうねりながら。
彼女は大きく息を吸い込むと、三年前に歌えなかったあの歌を歌い出した。
するとまもなくして、ソプラノの声に合わせるように別の歌声が流れてきた。
懐かしいテノールのあの美しい響きが……
振り向かなくても、彼女にはその声の持ち主はわかる。三年までここでよく一緒に歌っていた。
何も無ければ今もこうして共に歌っていただろう。まるでそれが当たり前で自然だというように。
彼女は振り向かず、そのまま去ろうと歩きかけた。しかし……
ジャンル:異世界〔恋愛〕キーワード: R15 身分差 異世界物 恋愛 切ない 領主の息子 サーカス団の娘 誤解 ハモる歌声 ハッピーエンド 最終更新日:2022/03/18 07:00 読了時間:約19分(9,396文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 578 pt ブックマーク: 39件 評価人数: 69 人 評価ポイント: 500 pt |
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