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作者:ふんころ/作品情報/Nコード:N2522KL
連載中 (全3エピソード) |
野球。
それは時代の流れとともに変化を遂げてきた。
技術の進歩、情報の共有、高野連の刷新――いくつもの困難と議論を乗り越えたその先に、ようやくたどり着いた境地があった。
それは、性別を問わず、誰もが同じ土を踏める世界。
ユニフォームに違いはなく、試合に上下の別もない。全ての選手が等しく、「甲子園」という夢に挑むことを許されたのだ。
そしてもうひとつ――変化は、選手たちの背中にも訪れた。
かつて、高校野球の登録人数は20人と定められていた。背番号は1から20まで。それが常識であり、不動の伝統とされてきた。
だが、ある年、高野連の規定が静かに改定された。補欠枠の見直し、安全管理、競技の多様化……そのすべてが絡み合い、新たな一桁の背番号が生まれたのだ。
歴史上、甲子園で誰も背負ったことのないその数字に、最初に腕を通したのは、ある一人の少年だった。
――20XX年夏。
その年の甲子園は、異様な熱気に包まれていた。
誰もが注目したのは、地方大会から名を轟かせた
選手。
開幕から彼の持つ木製バットは炎の如く燃え上がる。
ホームランを量産し、記録を次々と塗り替えていった。
そして、ついに大会15本目の本塁打――前人未到の数字を、ライトスタンドへと突き刺した。
「ゼロの怪物」
実況がそう呼んだ瞬間、スタジアムは静寂に包まれた。
だが、彼の伝説はそれだけにとどまらなかった。
次の試合、彼はバットをマウンドに置き、グローブをはめて現れた。
左腕を振るたびに唸りを上げ、観客席のどよめきはやがて驚愕に変わる。
防御率は驚異の0点台。打って、投げて、支配する。
一人の高校球児が、「一人で野球をしている」とさえ言われた。
ある少年は、そのバックスクリーン直撃の一撃に憧れた。
ある少女は、その孤高のマウンドさばきに胸を焦がした。
甲子園で“付けることの許されなかった”数字を、あえて背負った少年。
彼は、過去でも未来でもなく、「今」という瞬間に、新たな道を刻んだ。
0――それは、始まりであり、何者にもなれる可能性の象徴。
「ゼロの行進」は、ここから始まった。
ジャンル:その他〔その他〕キーワード: 最終更新日:2025/05/13 20:54 読了時間:約7分(3,324文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:歌川 詩季/作品情報/Nコード:N8712JI
短編 |
うちのチームの主砲は、ナイターに強い赤鬼。
ジャンル:詩〔その他〕キーワード: 野球 主砲 入浴剤 バックスクリーン ホームラン FA フリーエージェント 移籍 遠征 デイゲーム フルスイング 古巣 棍棒 バット 金棒 最終更新日:2024/08/01 07:00 読了時間:約1分(276文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 74 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 8 人 評価ポイント: 72 pt |
作者:レフトハンザ/作品情報/Nコード:N3581GV
短編 |
わたし、女神になったばかりのニーナ。
右も左も分からないのに、勇者を召喚して世界を救えって言われたの。
まったく、勇者に向いている男の子なんて見ただけで分からないわよ。
え? 勇者召喚ハンドブック?
都道府県別で傾向が分かるのね。
OK、これを読んで勇者を召喚してみるわ。
少しづつ更新してます。
ジャンル:コメディー〔文芸〕キーワード: 勇者 召喚 コメディ 都道府県別 ギャグ バックスクリーン 最終更新日:2021/03/06 23:53 読了時間:約12分(5,826文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 942 pt ブックマーク: 32件 評価人数: 106 人 評価ポイント: 878 pt |
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