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作者:実茂 譲/作品情報/Nコード:N9404IP
短編 |
種子保管所を出たヒューマノイドは西へと歩み始める。
旅はこんなふうにつづられる。
町その一。無人。死骸なし。〈カンバヤシ・モーターズ〉で酔電液を見つけ、ほろ酔いになった。
町その二。無人。パニックルームに死骸。こめかみに穴、手には拳銃。コンピューターを立ち上げたら、チェス・ソフトに0勝999敗の成績が残っていて、ログを読んだら、凄まじい罵倒の数々。
町その三。無人。死骸なし。〈フェラーラ・オート〉の自動車のエンジンから酔電液を抽出してほろ酔いになった。
町その四。無人。死骸なし。この町は植物もなかった。全て枯れ切っていて、この強力な除草システムの発生源は〈ビッグ・エンジン〉というガレージからだった。酔電液でほろ酔い。
町その五。無人。死骸あり。ふたり:死因は餓死。そのうちのひとりが手記を残す。
――やれと言われたことをやっただけだ。世界がそう言い訳する人間ばかりになった結果がこのざまだ。もし、このメモを地球外生命体が手に入れて、しかも、地球の言葉が分かるのであれば、全人類を代表して言おう。おれたちはとんでもないバカだった。やり直す機会は何度もあったのに、そうしなかった。このメモがヒューマノイドの手に入ったのなら、なぞなぞを出そう。『なかにタネが入っている楽器はなーんだ?』
こんなふうに。
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: SF 旅 ヒューマノイド 少し切ない ポストアポカリプス 滅亡世界 最終更新日:2024/02/04 11:05 読了時間:約29分(14,190文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 70 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 9 人 評価ポイント: 68 pt |
作者:N(えぬ)/作品情報/Nコード:N1481HH
短編 |
夜更けにベッドで目を覚ました博士の前には強盗がいた。というショートショートです。
この作品は私のブログ、エブリスタ、noteにも掲載しています。
ジャンル:その他〔その他〕キーワード: ショートショート 短編小説 強盗 博士 金庫 パニックルーム 最終更新日:2021/10/27 13:13 読了時間:約7分(3,105文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 8 pt |
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