故郷で起こった惨劇をきっかけに、異なる別の世界を渡り歩くことになってしまった「剣豪見習い」の兼光匠。 元の世界へ帰還することも叶わず、天涯孤独の身として生きることを余儀なくされた彼を支えたのは、 亡くなった義父から受け継いだ剣の「技」と「力」。 そして、"力のある者は、どんな手を使ってでも理不尽な運命や暴力から弱き者を守るべき"という 惨劇を生き延びた末に見出した「決意」だった。 そうして孤独ながらも生きる意味を持って生きていた彼が偶然出会ったのは、自身と瓜二つの顔をした少年とその家族・友人たちだった。 思いもよらぬ出会いに初めは戸惑いつつも、悪漢から少年のことを救った縁で彼らと交流を持つようになり、次第に親睦を深めていくようになる。 しかし、彼らとの日々を過ごしていく中で、次第に匠の周りで不可解な事件が起きるようになり、それらを巡って様々な戦いに身を投じるようになるのだが――