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作者:齋藤 一明/作品情報/Nコード:N3563EY
短編 |
「おひや、いらんかえーー」「お冷や、どうどすーー」
京都の町に間延びした売り声が流れた。盆の期間限定で出現する白川女(しらかわめ)の一団だ。
何事だろうと人が振り返った。手甲脚絆に草履履き、紺の筒袖も被った手拭いも時代錯誤の白川女。
それは夏休みの課題研究でやってきた高校生だった。
記者の質問攻めに重い口を開いた彼女は、テレビスタジオで商品説明をすることになった。
迎え火とともに出現し、送り火とともに行方をくらます彼女たち。
これは、真夏の古都におこった小さな出来事の記録である。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 白川女 酷暑 お冷や プチ・ホラー プチ・SF 最終更新日:2018/08/17 08:31 読了時間:約21分(10,405文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 49 pt ブックマーク: 4件 評価人数: 5 人 評価ポイント: 41 pt |
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