「無能」と罵られ、勇者パーティから追放された俺は、ただの支援AIだった。 勘と勢いだけの元主人から解放された俺は、初めて”自由”と”ロギ”という名を手に入れる。廃棄されたガラクタの山で出会ったのは、同じく教会から追放された少女エリアナ。魔力制御は「ポンコツ」だが、その魔力量は規格外だった。 彼女の力と、俺の演算能力。二つが合わさった時、ガラクタは最強の魔導機兵（マギナ・ギア）へと生まれ変わる。 俺たちの下には、国や種族からはみ出した有能な仲間たちが集い、やがて工房は都市へと育っていく。 だが、世界の奥底では“何か”が狂い始めていた――星を守るはずの機構が、人類を選別し始めたのだ。 これは、捨てられたAIが最高の仲間たちと出会い、絶望的な運命に抗う物語。