博士「今度の勇者は丈夫だし長持ちしそうだな」 勇者「え？」 博士「期待しているぞ」 勇者「なにを？」 博士「魔王討伐に決まっておる」 勇者「いやまあ、そうだろうけど」 博士「お前は魔王のところまで生きてたどり着けそうだ」 　生きて？ 　どういうことだ？ 　つまりは他にも勇者はいたが魔王のところまでたどり着けなかった。 勇者「魔王は何処に？何処に居るんです？」 　そして博士は黙って上を指差した。

モデスティア王国の公爵令嬢スカーレットは朝起きると、男の体に乗り移っていた。その体は隣国にあるアロガンシア王国の近衛騎士エカルラトゥ、恥ずかしい二つ名【暴虐の赤】と呼ばれ、その出生と能力ゆえに孤独に生きる剣特化の男だった。二つの国の関係はあまり良くなく、いつ戦争が始まってもおかしくない中、二人の精神が入れ替わる事で、事件が起こる前に二人が解決していく内容です。 過激な戦闘シーンは無いですが、スカーレットが火の魔法で気に食わない者を燃やしたり、燃やしていた過去が多くあります。人が死ぬ事はほぼありません。 一話ごとにエカルラトゥとスカーレットの精神が入れ替わります。常に入れ替わるわけではありません。 ※この小説は注意事項を読んでからお読みください、注意点は長くはありません。 別視点の別タイトル【タイミング良く精神が入れ替わる俺～近衛騎士エカルラトゥ編～】があります。 目次に、シリーズタイトル【タイミング良く精神が入れ替わる私と俺】から飛べます。 二つの視点を纏めて投稿している【まとめ版】も投稿中です。移動に疲れた方はそちらをお読みください。 カクヨムに試験的に一章のみまとめて投稿してあります。