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作者:坂口正之/作品情報/Nコード:N0657GY
短編 |
博之は、名前を聞けば誰でも知っている極めて有名な音楽グループのギタリストだった。そのグループはボーカルの秀二をリーダーとした五人グループで、彼らが歌う曲は、全てリーダーの秀二が作っていた。
秀二のメロディーメーカー、そしてアレンジャーとしての才能は素晴らしく、次々と作り出される曲は人々の心を捕らえ大ヒット曲を連発し、日本の歌謡音楽界においては、その音楽グループは長年トップの地位を確立していた。
しかしながら、あまりに秀二の才能が素晴らしかったが故に、博之を含め秀二以外の他のメンバーについては多くの人が知るものではなく、影の薄い存在であった。
そんな絶頂期に博之は肝臓癌を発症し、長期の闘病生活に入ることとなった。
博之は、病院のベットの上で、自分はこれまでこのグループで何をやってきたのだろうか? 自分がいなくても単にギターが弾ける人間がいれば、このグループは成立するのではないか? リーダーの秀二さえいれば、あとのメンバーは誰でも良かったのではないか? と悩み始めるのだが…。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 バラード 三連符 ギタリスト メロディーメーカー 最終更新日:2021/04/29 13:54 読了時間:約18分(8,961文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
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