幼馴染の少女を失い人生に絶望した少年ミカミ・アキトは、失意の中で無為な日常を過ごしていた。そんな彼の命は、容易く異世界へと転移した。なんの工夫もない武骨な異世界転移で、アキトは何かを得ることなく暴虐の嵐に巻き込まれる。 　自分の命を、更には生き方さえも捻じ曲げられるような圧倒的暴力の前に、少年は幸運にも力を授かる。それは、世界を構成する法則の、その最深層で定義される、絶対の力『月界』であった。 　ただ力の足りない少年は、ただ一つの己のちっぽけな力を生きる道へと変えるため、知力と魔力と暴力と、使えるもの全てを使って力を求める旅を始める。 　過ちと渇望と勝利を舐めて、力を求める意味を探す異世界譚。 　最弱の少年が、ボコられ、殴られ、斬られ、潰され、満身創痍で戦い抜く。 　それでも、力を渇望する少年は、何を成し、なんのために戦うのか。泥だらけの英雄譚もどきの中で。 その最弱は、力を求める。 ★月界の定義▶︎対個人を例外なく消し去る威力を持つ技術。又は、それに匹敵する力を持った武器。 不定期更新予定 ※ -以下注意- ・ハーレムありきの異世界ファンタジーです。 ・所謂『なろう』系ライトノベル作品というより、通常のバトルライトノベルのようなものを目指しています。 ・1話1万文字を目安にしています。 ・メインヒロインはクーデレです。 当作品はフィクションです。