女吸血鬼、夢魔、ミイラ男、市松人形、四足歩行の巨大蛙――登場キャラ全員が人外の対戦格闘ゲーム『カーミラ』。 地元のゲームセンターで行われる同大会に備え、同じくゲーマーである元彼女の助けを借りて、調整を行っていた神月アキラ。 彼は感電事故に遭った元彼女を救おうとし、次に気づいた時――今までとは違う別の場所に、ゲームでの持ちキャラだった女吸血鬼の姿で立っていた。

　しがないオカルトサイト管理人の梅寺アシオは、夢も希望も失いつつある三十過ぎのオッサンだ。 　街かどで見つけた掲示板に冗談で助手の募集を書き込んだところ、美少女ヴァンパイアと自称するアイルランド産の女の子が彼の自宅兼事務所に、無理やり足をねじ込んでやってきた！ 　美少女ミラカ・レ・ファニュはヴァンパイアで三百十六歳だと自称するけど、どっからどう見ても小中学生の容姿。 　いろいろとマズいしいろいろとアヤしいけど、いろいろと仕方がないのでアシオはけっきょく彼女を事務所に住み込みの助手として雇うことに。 　可愛くて胡散くさい自称ヴァンパイアといっしょに日常生活を送ったり、 　いちゃいちゃしたり、ＵＦＯを見つけたり、ツチノコを探したり、 　ヒヨコを育てたり、ユーレイを捕まえたり、 　旅行した先で陰謀渦巻く殺人事件に遭遇したり、 　男子小学生がメガネを「クイッ」としたり、 　ヤクザみたいなひととハロウィンしたり、宇宙人の生き血を吸ったり吸わなかったり、 　宇宙人に悪口言ったり、宇宙人に金的したりする、 　夢と青春のやり直しを駆けぬける、笑いあり涙ありのオカルティックラブコメディ！ 　うさんくさーい彼女は果たして、本当にヴァンパイアなのか!? 　真相は、追って報告する！ ※この小説はフィクションです。実在の人物や団体、事件などとは関係ありません。 ※２０２２年３月、全体の文章のミスや矛盾点の修正をしました。