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作者:最上優矢/作品情報/Nコード:N6668GK
完結済 (全46エピソード) |
一学期の終業式から、三日後の7月21日、楠木高等学校(くすのき・こうとうがっこう)の工藤校長は、PTAの反対を押し切り、体育館で緊急全校集会を開いた。
なぜなら、工藤校長宛に、一通の手紙が届いたからだ。
手紙の差出人は、自身を『魔人』と名乗っていた。
『魔人』いわく、『魔人』は人の闇をこの目で視ることのできる能力者だという。
そして、『魔人』は手紙を通じ、工藤校長に訴えかけた。
「あなたの教え子は……わたしを自殺させようとしています」
『魔人』を自殺させようとしている人物、それは楠木高等学校に通う男子生徒、真田鬼羅(さなだ・きら)だった。
なぜ、鬼羅がそのような願望を持っているのか? ――それは鬼羅が中学生の頃、とある同級生の少女に、告白されたことから始まる。
鬼羅は自分を好きだと言ってくれた少女を拒み、「大嫌いだ」とまで言ってしまう。
その少女――不破優香里(ふわ・ゆかり)は、屋上の校舎から飛び降り自殺をして、それを窓から目撃した鬼羅に、トラウマを植え付けたのだ。
それ以来、鬼羅は“好きな人を、目の前で自殺させたい”という願望を持ってしまう。
鬼羅には手紙の人物が誰なのか、分かっていた。
鬼羅の好きな同級生の少女――安藤瑠璃(あんどう・るり)である。
やがて、二人は鬼羅の家で対峙する。
瑠璃はボディガードの伊達仁(だて・じん)と一緒に、鬼羅の家で居候すると言い出し、さらにはある勝負を持ちかけた。
その勝負とは、お互いの命をかけた勝負だった。
それは――「夏休みが明けるまでに、わたしが鬼羅くんのことを好きになったら、わたしは、きみの目の前で自殺をする。けれど、それまでに、わたしが鬼羅くんのことを好きにならなければ、鬼羅くん……きみが、わたしの目の前で自殺をして」なのであった。
その後、事態は混沌と化し、鬼羅の友人である古屋雷塔(ふるや・らいとう)や同級生の少女、小野アリス(おの・ありす)と黒江レナ(くろえ・れな)まで、鬼羅の家に居候することになる。
そうして、鬼羅たちは団結する。
この問題を解決するため……一度きりの青春を守るため、鬼羅たちの夏は動き出した。【完結】
登場人物
真田鬼羅(さなだ・きら)
安藤瑠璃(あんどう・るり)
古屋雷塔(ふるや・らいとう)
小野アリス(おの・ありす)
黒江レナ(くろえ・れな)
伊達仁(だて・じん)
不破優香里(ふわ・ゆかり)
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: R15 残酷な描写あり 青春 現代 能力者 魔人 高校生 夏 夏休み 花火大会 一度きりの青春 一度きりの夏空 仲間 自殺 夏空 最終更新日:2020/08/28 17:28 読了時間:約221分(110,075文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 12 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
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