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作者:秋月 忍/作品情報/Nコード:N1981HE
完結済 (全21エピソード) |
薬師見習の子爵令嬢ルシール・ラムルは、夜会で別の女性と踊る婚約者を諦めの目でみていた。
「君はもっと怒ってもいいと思うんだがな」
公爵家子息にして、ハプセント銀行の頭取、エドワルド・ハプセントはルシールに告げる。
ルシールは子爵家の後妻の娘で、貴族の血を半分、ひいていない。
そのこともあって、ルシール・ラムルは、婚約者を金で買ったと噂され、婚約者の伯爵家子息フィリップ・ダイナーからぞんざいに扱われている。
「フィリップさま、あそこにいらっしゃるのは、薬の香りのするお嬢さんではありませんの?」
「ふん。相変わらずかわいげのない女だ。金の力で、今度はハプセントさまに取り入ろうとしているのか?」
婚約者と、その連れに、嘲りを受けるルシール。
あたかもルシールが望んだかのように。
しかし。現実は、ラムル家の資産を狙ったダイナー家から打診された結婚だ。
子爵家であるラムル家は伯爵家からの正式な申し込みでは、断りようがない。婚約破棄には多額の違約金が必要となる。
嫌われていて、慕ってもいないのに、大金を払わねば解消できぬいびつな関係。
ルシールの父は娘のため、一攫千金を得ようと、海を越えてバンディ帝国に商談に出かけたのだが、その帰りの船が嵐にあったという連絡を、ルシールと兄は、ハプセント銀行の頭取、エドワルド・ハプセントからうける。
ハプセント銀行によれば、父が出航に当たってかき集めた五千万ゴールドを三か月後には返済せねばならない。
年間の収入よりもはるかに多い金額を三か月で用意など、かんたんにできるわけもない。とてもではないが、望まぬ結婚などする余裕はないと考えたルシールは、婚姻にまつわる書類をみせ、エドワルドに相談をする。
※この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。©秋月忍(2021/8/27)
作品の性質上、読むのが辛いなとお感じになられた方は、迷わずブラウザバックをお願いいたします。
※父が生死不明のため、婚約破棄されました。今さら銀行とグルだなんて許さないと言われても困ります を微妙に改題。(『』を入れました)
※メイプルノベルズさまより、電子書籍化することになりました。
電子書籍タイトルは『婚約破棄された借金まみれの薬師令嬢ですが、公爵家次男に溺愛されるようです!』
皆様のご愛顧のおかげです。ありがとうございます。
ジャンル:異世界〔恋愛〕キーワード: 女主人公 西洋 近世 ハッピーエンド 婚約破棄 恋愛 ジレジレ 不妊治療表現有 OVL大賞8 R15 残酷な描写あり 最終更新日:2024/12/23 20:00 読了時間:約130分(64,786文字) 週別ユニークユーザ: 341人 レビュー数: 1件 総合ポイント: 43,280 pt ブックマーク: 4,407件 評価人数: 3,791 人 評価ポイント: 34,466 pt |
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