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作者:日室千種/作品情報/Nコード:N5024HV
短編 |
【苦痛の描写有り】夜になると氷が口から零れ落ちるようになった。その症状には心当たりがある。恋焦がれて娶った姫、彼女が俺に、呪毒を盛ったのに違いない。呪毒の薬は、俺を想って流れた涙。――呪毒を盛るほど嫌っている夫のために、彼女が涙を流すはずがない。彼女以外の女の涙なら、俺には不要だ。
俺が苦しんで、彼女が癒やされるなら、夜毎苦しむくらいはどうってことはない。罪悪感など抱かなくて済むように、俺は彼女を冷たく扱い続けた。
だがある夜、苦しむ俺の部屋を彼女が不意に訪れて――。
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診断メーカー「不思議なやまい」の診断結果と喜楽直人さんからいただいたRヒントから短編を書いてみました。いつもと雰囲気が違うかも……。
診断結果:
「あの人も罹っていた、夜になると氷が口から零れ落ちる不思議なやまいに罹りました。原因を探さずとも、きっと気づいているのでしょう。あなたのために流された涙を舐めれば、完治するかもしれません。あの人は、泣いてくれるでしょうか」
9/16 改題しました。
ジャンル:異世界〔恋愛〕キーワード: R15 ヒストリカル ハッピーエンド? 呪い 不思議なやまい 診断メーカー 巫女 意外と強か もやもや 両思い 両片思い 愛はある ダーク 最終更新日:2022/09/14 21:00 読了時間:約13分(6,004文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 250 pt ブックマーク: 17件 評価人数: 25 人 評価ポイント: 216 pt |
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