【あらすじ】 ライナスの丘の上食堂の主人クライヴ・エルフィンは 久しぶりに訪れるなら特別な客人のために 何かとくべつなことは出来ないか、と 深夜、一人で思案していた。 夜更けにふと目が覚めた娘のククルは そんな父親の悩みを聞かされ 悩むところがどこかずれてるのは やはり兄弟だな、と 父親の弟にして、ギルドの英雄 ジェット・エルフィンの事を思い浮かべ、苦笑した 【補足説明】 この作品は丘の上食堂の看板娘（「N3572HH」）の二次創作作品です。作者の小池ともか様より、掲載の許可を頂いています。 https://ncode.syosetu.com/n3572hh/ 時系列は本編開始時点の二年前となります。 そのため、本編未読でも読むことは可能ですが、 第九話　三八二年　雨の二十三日 または 第十話　三八二年　雨の二十四日 あたりまで読んで頂くと より楽しめる内容になっていると思います。

　『本箱の会』からお越しの方へ。 　この作品は代表作シリーズの最終話です。 　本編は読んでもらえても、番外編はほとんど読んでもらえません。それでもこれを書かなければ、作者も登場人物たちも次に向かうことができなかった。そんな作品です。 　本編のエピローグに相当する場面から十七年後のお話です。単作として読めるようには仕上げているつもりですが、不明な点が多ければ感想欄内の日浦海里様作（非）公式ガイドブックをお読みください。大きなネタバレを含みますので、万が一「今『丘の上』読んでるよ」というありがたいお方がおられるならば、本編と番外②か③を読んでからにすることをおすすめします。 　最後になりましたが、発起人の瑞月様に感謝を。己にとってのものを書くということを振り返る、とても良い機会をいただけました。 　また、これを期にジャンルをその他からヒューマンドラマに変更しました。 　以下、元々のあらすじです。 　少年が己の過去の出来事と向き合い、未来へと歩き出すお話です。 『丘の上食堂の看板娘』の番外編⑤ですが、本編を読んでいなくても大丈夫…だと思います。 　六年前の約束を果たす為に訪れた少年を、変わらず迎える町と人々。少年は約束の相手の少女の下へと向かいます。

　ひとり残された女がひとつの色に巡り逢ったことで、己自身とひとりの男に向き合うようになるお話です。 『丘の上食堂の看板娘』の番外編④ですが、本編を読んでいなくても大丈夫です。 　セレスティアの金物細工店に勤めるミアは、ある日馴染みの木工細工店で一枚の絵と出会います。透かし彫りの町の絵の空にはめられたガラスの色に惹かれて…。

その日は朝から酷い雨だった 滝のように降りしきる雨は、視界を奪い 普段の道すらも危険な悪路に変えた そんな荒天の中、 ギルドの食堂室でダンと共に 昼食を食べていたイルヴィナの英雄ジェットは 突然駆け込んできた事務員オルセンに呼び出され ギルドの執務室に向かった。 そこには、ジェットとダンの他に、 ニースとラウルが立っていた。 他のパーティーメンバーまで呼びつけての用事となると 緊急事態以外には考えられない。 「定期便の馬車が、消息不明だそうだ。 　捜索の支援をしてほしい、と警邏隊から要請があった」 ジェットは、自然と手を強く握りしめていた。 それは、あの日を思い出さずにはいられない言葉だった。 ------ この作品は丘の上食堂の看板娘（「N3572HH」）の二次創作作品です。作者の小池ともか様より、掲載の許可を頂いています。 なお、時系列は本編終了からおよそ２年後、番外編となる短編その２「その温もりをこの身へと請い」と同じ時系列となります。 本編の盛大なネタバレを含みますので、本編未読の方はご注意願います。

　丘の上食堂の一人娘、ククル・エルフィン。両親を亡くしたククルは周りの人々の手を借りて食堂を再開する。 　英雄である叔父ジェット・エルフィンに関わる騒動に巻き込まれながらも、ククルは今日も店に立つ。 　一話目はプロローグ、二話目と三話目は設定と人物の紹介、話が動き出すのは四話目の雨の十六日からです。もしお試しに読んでいただけるなら、雨の二十四日、ジェット登場回がさほどネタバレなしに話の雰囲気を味わうにはいいかなぁと思います。 ○2024 11/4　かぐつち・マナぱ様にククルのイメージイラストをいただきました。第一話に挿絵として掲載しました。 ○ジャンルをローファンタジーから異世界恋愛に変更しました。 ○2022 12/25　日浦海里様に二次創作の短編を書いていただきました。 『変えない温もり、変わらない温もり』 https://ncode.syosetu.com/n6237hz/ 　本編開始の約二年前のお話です。 ○2022 10/31　306話目に『ウィル／共に酒を』を差し込みました。 ○日浦海里様に二次創作の短編を書いていただきました。 『その新しい命に祝福を』 https://ncode.syosetu.com/n2721hv/ 　短編②『その温もりをこの身へと請い』と同じ時間軸のお話です。 　活動報告内、感想内にも書いていただいた詩があります。 ○本編、番外編、短編五話と②③の余話一話で完結です。 　以後の更新は基本誤字などの手直しです。

『丘の上食堂の看板娘』の番外編かつ『その温もりをこの身へと請い』『その愛をこの心へと願う』の後日譚です。 　登場人物の説明は省いています。『その温もりを』『その愛を』のどちらかかつ『丘の上』を読んでくださった方はそのままどうぞです。 『その温もりを』『その愛を』のどちらかは読んだけど『丘の上』は読んでないよ〜って方は以下の人物説明を読んでいただければと思います。 　ククル、テオ／ジェットの姪夫婦、ライナス在住 　レム、ナリス／テオの妹とダンの元仲間夫婦、ライナス在住 　ジャンヴェルド、ルミーナ／アリー父母 　ゼクス／アリー祖父かつダンの師匠 　ノーザン、メイル／ゼクスのギルド仲間、アリー、ダンとも旧知

　素直に自分を出せない女が、かつての想い人を立ち直らせる中、自分の気持ちに改めて気付くお話です。 『丘の上食堂の看板娘』の番外編③ですが、本編を読まなくても大丈夫です。 『その温もりをこの身へと請い』と同一話の視点違いになります。 『R15』『残酷描写』共々苦手な方にはおすすめしません…。

　大切な存在を亡くした不器用な男が、甘え下手の女に救われるお話です。 『丘の上食堂の看板娘』の番外編②ですが、本編を読まなくても大丈夫です。 『その愛をこの心へと願う』と同一話の視点違いになります。 『R15』『残酷描写』共々苦手な方にはおすすめしません…。

　ごく普通の女の子が自分の気持ちに素直になって一歩を踏み出すまでのお話です。 『丘の上食堂の看板娘』の番外編①ですが、本編を読まなくても大丈夫です。 　とある街のジャム屋で働く主人公。ある日やって来た少し気になるお客さんには、どうやら遠い町に恋人がいるようで……。

『丘の上食堂の看板娘』の番外編です。 　何かと騒動の多い丘の上食堂。そのお隣、ライナスの宿でも多少の騒動はあるようで。 　ライナスの宿の娘、レムの日常と恋の話。 『丘の上』の裏話と、そちらでは語られないレムの恋の話がメインです。『丘の上』で書いた内容は基本端折りますので、未読の方はよくわからない点も多いかと思います。 　各キャラの宿での様子をレム視点で書きます。恋の話になってからは、お相手の性格上『丘の上』よりもベタ甘になりそうです。 　一話分は基本短めです。 『丘の上』と同じ日付で読み進めるとネタバレする場合には前書きで注釈を入れますね。