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作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N5927HU
完結済 (全4エピソード) |
殺す。父を。
銃を構え、父の眉間を狙った。銃声は辺りに響いて消えた。
父との確執。果たして、それは叶うのか。青春小説です。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 青春 父 殺す 中井田知久 イニシエーション オイディプス王 父親殺し 最終更新日:2022/08/23 18:58 読了時間:約5分(2,338文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N0611HO
完結済 (全26エピソード) |
「ここは何処だ?」
僕は心の中で思う。真っ白な部屋。木製の机と対面の椅子以外は何も置いていない。僕はひとつの椅子に座っている。ぼんやりとした頭を揺する。夢の中だと錯覚している。だが、何時まで経っても、夢は覚めない。
すると、ガチャと音とともに、白い服を着た、男が入ってくる。何歳くらいだろうか? 40歳代くらいだと思われるが、若くも見えるし、歳をとっているかのようにも見える。
「目は覚められましたか?」
その男性は言う。厳かな雰囲気をたたえた、その男性は静かに僕の前に座る。
「貴方は?」
僕は言うと、その男性は静かに微笑む。
「私に名前はありません」
男性は微笑んだまま、答える。名前はない。僕は怪訝に思う。一体、この男は何者なんだ。
「貴方は死にました」
「あなたは生きたいですか?」唐突に「僕」に聞く青い眼の男性。一度「死んだ僕」が別人として生きること。果たして、それは「幸せ」なのだろうか?
大学生の僕は別人として生きる決意をするが、別人の記憶が溢れだし……。
現実と幻想が交錯する未来とは。
ジャンル:ローファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: 青春 中井田知久 幻想 ファンタジー 現実 転生 青年期 イニシエーション 通過儀礼 死 生まれ変わり 孤独 別人 最終更新日:2022/03/29 13:16 読了時間:約49分(24,311文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N5720HN
完結済 (全4エピソード) |
僕はお前が好きだ。
僕は何回もそのことを否定しようとした。他の女の子と付き合って、その子のことを好きになろうとしたこともある。でも、駄目だった。その子は僕のことを好きになってくれた。でも僕は昭夫が好きだった。僕たちは行き止まりだった。
そして、僕は彼女に本当の事を言った。彼女は涙を流して、僕の元を去った。
彼女は最後に言った。
「その恋はむくわれないわよ」
僕もその事はわかっている。分かっているからこそ、つらかった。僕はそんなとき、ウイスキーを飲んだ。でも飲めば飲むほど、昭夫への思いは募った。僕の胸は張り裂けるくらいだった。なあ、昭夫。お前のことが好きなんだ。僕に微笑んでくれないか? 僕はそれだけで涙を流すだろう。
僕はお前に酔って何回も電話しようとした。電話して、お前の事が好きなんだといいたかった。でも、僕はその勇気が出なかった。僕は拒否されるのが怖かった。お前に変な目で見られるのが怖かった。拒否されると僕はおそらく、ばらばらになってしまうだろう。それくらいお前の事を愛しているんだ。
昭夫を好きになった「僕」。現実はなんて残酷なのだろう。青春小説。BLです。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: ボーイズラブ 日常 ホームドラマ 青春 中井田知久 BL 観覧車 恋愛 男と男 香水 最終更新日:2022/03/17 18:05 読了時間:約5分(2,432文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N1664HN
完結済 (全3エピソード) |
「ねえ。雷神が見えたわ。」
と美佳は言った。
美佳は少し変わった子だった。私が小学校5年生のとき、美佳は私の学校に転校してきた。私の席の隣に座った関係で、私と美佳は仲良くなった。少し鼻ぺちゃで、でも目が大きく、可愛い子だった。美佳は窓際の席で、授業中にいつも外の景色ばかり見ていた。私には見えないなにかを見ていたような気がする
美佳の風景と対をなす、少女の不思議な体験。雷神に魅せられた少女とのひと時。青春小説です。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 青春 中井田知久 美佳の風景 短編小説 就活 いじめ 孤独 少女 ミカ 最終更新日:2022/03/08 01:44 読了時間:約5分(2,121文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N1653HN
完結済 (全5エピソード) |
美佳がまわりと違うと思い出したのは幼稚園のときからだった。なぜか周りと歩調が合わなかった。みんなが友達と一緒にままごとをしている時も、美佳は一人で、砂場で城を作ったり、木陰で絵本を読んでいたりした。当然のように、美佳は周りからいじめられた。周りの子供たちは自分が作った城を壊された。でも、美佳は何も言わず、何回壊されても城を作り直した。自分の大事なものを自分の手で作るように。
周囲から孤立する少女の変遷を描く。どこか、あなたの心と通じるなにかがあるのかもしれない。青春小説です。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 青春 風景 中井田知久 世界 あっちの世界 異世界 現実 非現実 短編小説 孤独 少女 ミカ 最終更新日:2022/03/08 01:26 読了時間:約6分(2,845文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N0978HN
完結済 (全5エピソード) |
佳奈の閉じられた瞼がぴくぴくと動いた。
僕は佳奈の細い手を握る。まるで、骨のように細い指は少し動かしただけで、折れそうだ。
佳奈の薄い紅の唇に僕の唇を合わせる。冷たい唇は「死」を感じさせる。僕は生きていて、佳奈は半分死んでいるようだった。もし代われるなら僕が死んだ方がましだった。
佳奈の心臓は悲鳴をあげていた。カメラマンを目指す僕は。恋愛小説です。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 中井田知久 心臓 日食 結婚指輪 死 最終更新日:2022/03/06 17:29 読了時間:約6分(2,865文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N8190GV
完結済 (全3エピソード) |
僕は日記を書かなければならない。
君と出会ったのは、高校への通学のバスの中だった。
ある朝、僕はバスの中で揺られながら、外の風景を見ていた。なにも変わり映えのしない田舎の風景。小高い山が新緑をたたえ、蝉の声が山の中から聞こえる。蝉は短い一生の命を声高らかに訴えていた。
病気をもった「僕」君に差し出した「勿忘草」僕をわすれないで。高校時代の青春の一コマ。恋愛小説。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 青春 中井田知久 勿忘草 恋愛 死 わすれな 最終更新日:2021/03/15 20:08 読了時間:約7分(3,332文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 20 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 18 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N4061GS
完結済 (全5エピソード) |
「冬の匂いを嗅いでいるんです」おじいさんはそう言った。日常に刺激もなく、彼氏ともマンネリ化しているとき、出会ったおじいさん。「暗闇から呼んでいる気がするんです」
日常にふと忍び寄る「影」。「私」の夜明け前。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 中井田知久 短編小説 暗闇 最終更新日:2021/01/11 07:07 読了時間:約8分(3,709文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N7066GR
完結済 (全4エピソード) |
僕は、今、運送会社で働いている。小学校の文集の中央に誇らしげに「夢」と書かれた寄せ書きに「プロ野球選手になりたい」と書いた僕は高校時代に肘を壊し、そのまま大学には進めずに、叔父の紹介してくれた、トラックの運送の仕事をしている、僕は一日、20件から30件の荷物の配送をしていて、寒い時や雨が降った時に軋むように痛む腰にベルトを巻いて、なんとか日々の生計を立てていた。僕は独身で、夜になったら一人カップラーメンを啜る。朝になったら起き、夜遅くまで配送をしていた。時折、深夜に東京まで遠距離の配送することもある。配送先では親切な人もいるし、邪険に扱われ、「再配送」を命じられることもある。
運送会社で働く「僕」。日々の生活は単調で、何の希望もなかった。同窓会で会った友達に幼馴染の「ハルカ」の所在を聞いた「僕」。
小学校の手紙は「明日への手紙」だった。恋愛小説です。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 中井田知久 恋愛 短編小説 小説 明日への手紙 最終更新日:2020/12/28 08:45 読了時間:約12分(5,756文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N4214GQ
完結済 (全3エピソード) |
雨のくる午後3時12分に喫茶店に入ってきた女性。バーテンの僕は、雨に濡れた彼女にタオルを渡す。「ありがとう」と言った彼女。
日常にふとした起きた非日常。彼女は誰なんだろう?
短編小説です。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 中井田知久 雨 短編小説 セックス 最終更新日:2020/12/02 20:15 読了時間:約7分(3,200文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 34 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 4 人 評価ポイント: 32 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N4193GQ
短編 |
僕の中にある、腐った林檎。腐臭がして耐えられなくて、林檎を切り落とした僕は。コンプレックスの是非を問う。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 中井田知久 コンプレックス 腐った林檎 リンゴ 短編小説 最終更新日:2020/12/02 18:45 読了時間:約5分(2,154文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N3272GQ
完結済 (全4エピソード) |
ぼくは5歳になって、眠るのが怖くなった。
いつも、夕方の6時にお母さんが幼稚園に迎えに来てくれて、夜の10時までぼーっとテレビ番組を見ていた。でも、ぼくは正直、10時になって、いつお母さんが「そろそろ寝る時間よ。」と言って、二階の子供部屋のベッドまで僕を連れて行くのかと思うと、心の中で不安を感じていた。眠って夢を見るのが怖かった。また夢を見るのかと思うとぞっとした。
子どものふとした不安。夢に現れる父と母の愛憎を描く。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 中井田知久 夢 悪夢 赤ちゃん 妊娠 小説 短編小説 最終更新日:2020/12/02 18:42 読了時間:約12分(5,906文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 8 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N4566GC
完結済 (全5エピソード) |
前を見ると、黒い頭の群れはずっと先まで続いている。その光景は僕に動物園を想像させた。動物の群れ。群れは圧倒的な力で僕を飲み込む。軽く眩暈を感じて、行列を崩さないようにシャッターの閉まったタバコ屋の前に立って、僕は、吸っていた煙草を捨てた。僕は、肺に一杯空気を吸い込んだ。新鮮とは言い切れない空気が肺に刺さったが、眩暈はとまった。タバコ屋の隣の店はゲームセンターだった。小学生の女の子が「太鼓の達人」をしていた。親を探してみたけど見当たらなかった。僕は、眩暈が戻ってくる前に僕はひっかけ橋の方向へ歩き出した。
受験に落ち、予備校に通っている「僕」の前に現れた「少女」
蝶ははばたく。現実と幻想の青春物語。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 日常 青春 小説 中井田知久 蝶 少女 最終更新日:2020/03/22 13:08 読了時間:約9分(4,447文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N9542FW
完結済 (全5エピソード) |
真っ白でなんの穢れもない雪のような肌の君は、教室の最後尾で授業中に何時も、窓から見える他のクラスの体育を見ていた。君は体育が出来ない。君のその肌は太陽に弱かったから。君はとんとんと人差し指で教科書の端を叩いていた。そのまなざしは羨望なのだと後から気づいた。大切なものは何時も「その後」の話なのだろう。
「ねえ。数学教えて」
と私は君に告げた。何時も一人ぼっちの君はクラスでいない存在のように机に突っ伏していて、茶色の髪を見せながら、寝ていた。私の声を聞いた君はふわりと顔を上げじっと私を見た。瞬きを繰り返し、その目は私の目を捉えていた。じわりと背中に汗が滲んでくる。透明な水たまりに青い絵の具を落としたように、ただその光景が頭に浮かんだ。
「いいよ」
病気をもった「君」。そんな「君」を好きになった「私」。不思議な恋愛小説。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 恋愛小説 小説 中井田知久 透明 雪 最終更新日:2019/12/07 01:48 読了時間:約11分(5,407文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 12 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N6083FW
完結済 (全6エピソード) |
あなたはそこにいた。私が振り返ると、微笑む。「ほら。流れ星だよ」と低い声で言う。10年前と同じ、私を見守る目をして。
絶望と再生の物語。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 悲恋 日常 恋愛 再生 絶望 死 中井田知久 喪失 最終更新日:2019/11/27 18:59 読了時間:約12分(5,984文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:中井田知久/作品情報/Nコード:N6080FW
短編 |
僕は夢を観る。君と一緒にいる夢だ。もう叶わないと思っていても、走馬灯のように、思い出が溢れてきて、夢にみるのだろう。悲しい調べにのった希望の散文詩。
ジャンル:ヒューマンドラマ〔文芸〕キーワード: 悲恋 日常 アイネクライネ 中井田知久 散文詩 恋愛 男性恐怖症 摂食障害 最終更新日:2019/11/23 15:55 読了時間:約3分(1,316文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 12 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
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