魔法剣を教えている学院で、ぶっちぎりの落ちこぼれ。 でも、彼には１つだけ特技があり……。 これは追放というか、普通に落第したあとの物語。 この物語はフィクションであり、実在する人物、団体等とは一切関係ないことをご承知おきください。 また、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。 ※　カクヨム、ハーメルンにも連載中

『時は第七変革歴999年。失われた大陸であるヨルムンド大陸を開拓した激動の開拓期が始まって実に半世紀。 各国はより良い土地と資源を手に入れようと暗躍し、人々はミレニアムを目前にしての興奮と、終末思想を煽る宗教家のプロパガンダに翻弄されていた狂騒の時代。 陰謀家、開拓者、宗教家、マフィア、商人。 ありとあらゆる人、金、モノ、情報が集うヨルムンド大陸の玄関口。 蒸気を吹き出し、鉄が駆動し、欲望を溜め込む悪徳の街。 人口200万人を抱える港湾都市の名は"ニーズヘッグ"。 通称"魔都"』 リボルバーを構え、魔術を使うウェンディは、この魔都で何を探究し、何に至るのか。 スチームパンクと魔術が組み合わさった世界で"大切な価値ある何か"を探究する人々は答えを得られるのか。 この魔都で彼女は賭ける！自分の"価値"を識る、その日まで！ 「だから言っただろ？私にとってこの血統魔術は"値千金"だと」