力の無い少年が過酷な世界の中で必至に生き、その中で何かを掴もうと足掻く物語 彼は何を見て、何を考え、何を成すのだろうか

　負け組みの、負け組みによる、負け組みのための戦い。 　そんな中に放り出された濡れ衣で蔑まれ続けた少年と、欠けた人形と呼ばれ続けて生きてきた少女。 　二人はいろいろなものに捨てられた先で出会う。 　世界の落ちこぼれが集まる世界『ドロップワールド』 　その中ですら落ちこぼれの能力者『自己劣化』葵《あおい》龍司《りゅうじ》と『歯車の欠けた機械人形』暮榊《くれさかき》朝日《あさひ》 　落ちこぼれの中の落ちこぼれである二人の出会い。 　社会に弾かれ、見下されて生きて来た、少年少女たちが頑張って何かをきっと成し遂げる。 　これはきっと、そんな感じの報われない人が報われる話。

霧耶聖十郎《きりや・せいじゅうろう》は自他共に認める駄目少年。貧弱（腕たてふせで肩を外す）、ネクラ（見た目が）、ヘタレ（骨の髄まで）とまさに残念な要素のオンパレード。そんな『駄目』の権化のような彼が一人の少女に生徒会へと誘われて…………？　少年と少女が出会う時、適当すぎる学園ストーリーが始まる！