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作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N3179JK
短編 |
小説を書くことが好きでした。
誰とも話さなくていいから、好きでした。
ジャンル:エッセイ〔その他〕キーワード: シリアス 男主人公 現代 最終更新日:2024/08/14 23:16 読了時間:約4分(1,781文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 52 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 5 人 評価ポイント: 48 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N3169JK
短編 |
友達の飼っていた猫が死んだ。僕はそれをスキャナーで読み込んだ。
連絡をもらったとき、僕は間借りしたアパートのエアコンをつけるかどうか迷っていた。電気代ばかりが上がる、そんな大学三年目の長い夏休みだった。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: シリアス 男主人公 現代 群像劇 最終更新日:2024/08/14 23:12 読了時間:約17分(8,386文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N5588JI
短編 |
地下で僕が体験した話を、聞いてくれ。
僕はね、怖がりで、本当は同級生に「おはよう」も言えない人間なんだ。
大学の……すぐ国道沿いにある、短い地下道があるだろ? 君も、毎日通る。短い通路。
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: ネトコン12 夏のホラー2024 ホラー ネトコン12感想 最終更新日:2024/07/28 21:36 読了時間:約6分(2,737文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 26 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 22 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N5032JI
短編 |
決して交わることのない赤錆びた鉄骨が二本、地面を這いながら彼方まで延びている。私は黙って、その光景を駅のホームから見下ろしていた。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 男主人公 現代 群像劇 青春 最終更新日:2024/07/28 12:41 読了時間:約12分(5,647文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 12 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 8 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N5022JI
短編 |
「後悔の釣り堀」というお店があります。
その釣り堀は、夏の間にだけ開く釣り堀です。地元ではちょっとした有名店。
なぜなら、その釣り堀で釣れるのが魚ではないからです。
店名の通り、そこでは魚の形をした「後悔」が釣れるのです。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 男主人公 現代 群像劇 日常 青春 最終更新日:2024/07/28 11:33 読了時間:約17分(8,079文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N5019JI
短編 |
ホームランを打たれた投手はどんな気持ちなのだろう。
そんなことを考えたのは大学二年生の夏だった。もっと言えば8月12日の母校の観戦に訪れた、下関球場での出来事だった。
ジャンル:コメディー〔文芸〕キーワード: ネトコン12 ギャグ 男主人公 学園 現代 群像劇 日常 青春 ネトコン12感想 最終更新日:2024/07/28 11:29 読了時間:約11分(5,415文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N5017JI
短編 |
リストカットをした夜は海を走る。それは私のささやかな習慣だった。誰もが寝静まった頃に家を出て、海岸を目指す。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 女主人公 群像劇 日常 青春 ネトコン12感想 最終更新日:2024/07/28 11:23 読了時間:約2分(983文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7955JH
短編 |
折れ曲がったチェキフィルムの裏面に、文字を刻むのが趣味だ。あまり長くは書けないけれど、文章が苦手な僕にはちょうどよかった。
最近は、あの人が映った写真にばかり書いている。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 文学 文芸 純文学 ネトコン感想12 最終更新日:2024/07/21 13:41 読了時間:約20分(9,993文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 26 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 20 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7946JH
短編 |
朝起きて二段ベッドの下段から降りると、左腕に見覚えのないケガをしていることがあった。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 男主人公 SF ネトコン感想12 最終更新日:2024/07/21 13:33 読了時間:約5分(2,469文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 0 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 0 人 評価ポイント: 0 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7733JH
短編 |
ある日、本たちは反乱を起こしました。
文庫本、単行本、雑誌、漫画、絵本。この世のあらゆる本と呼ばれる者たちが自らの意志を持って反乱を起こしたのです。
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: ネトコン12 夏のホラー2024 ネトコン12感想 ホラー 純文学 最終更新日:2024/07/21 08:24 読了時間:約8分(3,798文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 24 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 22 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7265JH
短編 |
僕は登山家だ。
明日エベレストに登るはずだった、日本の登山家。周りは僕のことを『カベバシリ』と呼んでいる。
今はネパール北部のクーンブ渓谷にある、ひっそりとした牧村で下宿している。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 恋愛 純文学 ライト文芸 登山 ネトコン12感想 最終更新日:2024/07/20 20:25 読了時間:約21分(10,070文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 32 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 26 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7260JH
短編 |
大掃除、ベッドの下で埃を被ったTENGAを見つけた。
年の瀬が迫った夕方に、ご飯を食べたいとも思えなくて、なんとなく寝室の片付けをしているとき、ベッドの下でひっそりと佇むTENGAを見つけた。
ベッドの下は、まるで時間が止まってしまったスノードームのように埃が積もっていた。その中央に、括れた赤色の筒が直立したまま僕を見つめている。まるで伝説の北斗神拳によって葬られたラオウのように、神々しいとさえ感じた。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス TENGA 純文学 ネトコン12感想 エッセイ 実体験 最終更新日:2024/07/20 20:20 読了時間:約10分(4,521文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 36 pt ブックマーク: 2件 評価人数: 4 人 評価ポイント: 32 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7233JH
短編 |
僕の通っていた小学校では、五年生の体育で習う「逆上がり」と「木登り」が必修だった。そして僕は、その両方できなかったと記憶している。
男子生徒が多い学年だったことが災いした。男子の多くは野球やサッカーなどのスポーツクラブに通っていた。だからといって逆上がりや木登りができる理由にはならないが、運動神経はある程度鍛えられている。クラスに数名いる女生徒にいたっても、勝気な子がほとんどで、僕のように教室の隅で読書に耽る男子は下に見られた。
これは僕の考えが至らない(弱くもある)ところであるけれど、それで他者を憎んだり、憎しみや苛立ちを覚えることはなかった。
ただ、他者と同じ景色を共有できないという刷り込みが、体育の授業がある度に行われた。なかでも木登りは(鉄棒以上に)、そういった僕の寂しさの象徴となった。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 男主人公 思い出 ネトコン12感想 最終更新日:2024/07/20 20:08 読了時間:約11分(5,425文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 8 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7230JH
短編 |
危機一髪だった! という人の話を聞くのが好きだ。
愛していると言ってもいい。
もともとスリリングな体験談とかエッセイとか、そういう眉唾もののテレビ番組や特集雑誌を見るのが趣味だった。むしろそこから本が好きになった。気付けば、この世の中のヒヤリハット事案を探すのが僕の生きがいになっていた。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 男主人公 パラレルワールド SF ネトコン12感想 純文学 最終更新日:2024/07/20 19:43 読了時間:約9分(4,369文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7220JH
短編 |
ようこそ、いらっしゃいませ。
本日はお越し頂き誠にありがとうございます。始(はじまり)古書店「ST−ART」
始古書店「ST−ART」へのご来店は初めてでしょうか?
言うまでもなく、当店は古書店です。しかし、単なる古書店ではございません。当店はあらゆる「始まり」を売っている古書店なのです。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 男主人公 現代 文学 ライト文芸 純文学 仕事 最終更新日:2024/07/20 19:39 読了時間:約5分(2,314文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 6 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N0754IF
完結済 (全4エピソード) |
カフェラテが好きだった。小説を書きながら片手間に飲むカフェラテが僕にとって至福のひとときだった。珈琲も好きだが、それ以上にあの琥珀色の佇まいを愛していた。
一日中飲んでいたかった。お酒よりも、タバコよりも、何よりカフェラテがよかった。僕の人生とカフェラテは切っても切れない複雑な関係だった。
カフェラテであれば何でもいいわけじゃなかった。僕にとってカフェラテとは、自販機から転がってくる缶でも、コンビニでボタンを押したら出てくるコーヒーの牛乳割のことでもなかった。僕にとってカフェラテとは、近所にある【COFFEE BOY】というカフェテリアでしか飲むことのできない琥珀色の嗜好飲料のことだった。
僕は今日も【COFFEE BOY】にて、美しい時間を過ごす。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 日常 青春 私小説 ホームドラマ コーヒー 恋愛 ブログ 純文学 ライトノベル 小説 ネトコン12感想 最終更新日:2024/07/20 19:22 読了時間:約17分(8,410文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 98 pt ブックマーク: 11件 評価人数: 8 人 評価ポイント: 76 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N3778GT
完結済 (全12エピソード) |
海沿いの街、梶栗郷にひっそりと佇むファッションホテル『ピシナム』は、2019年2月にその歴史に終止符を打った。
ホテルマンとして働いていた青年の磯辺は、ライターの秋山千鶴から『ピシナム』の取材を持ちかけられていた。磯辺は取材を経たのちに、かつてホテルを利用していた女子高校生「R」との出来事を思い返す。
当時、ホテルを訪れる度に風貌の違う男を連れまわすRを、磯辺は次第に気に掛けるようになっていった。2人は顔を合わせることはなく、声を掛け合うこともなく、フロントと部屋を繋ぐ気送管ポストで手紙だけを送り合う。
そして磯辺は文通のなかでRの抱える秘密と孤独に気づき始める……。
文芸社NEO最終選考作品
最後まで読み終えたとき、心は震える。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: R15 年の差 悲恋 青春 恋愛 文芸 ラブホテル 女子高生 ホテルマン 現代ドラマ 岩手 震災 ネット小説大賞十 山口 3.11 ネット小説大賞十感想 最終更新日:2023/09/28 07:59 読了時間:約112分(55,635文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 31件 総合ポイント: 4,804 pt ブックマーク: 654件 評価人数: 366 人 評価ポイント: 3,496 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N3825IG
短編 |
あなた、さては旅のお人でしょう。
わたしを見て「ああ! 足だけが歩いている! 化け物だ!」と、わめき散らすような失礼な方は、ここにはおりませんから。
そうです。まずは落ち着いてください。別に取って食ったりなどはいたしません。何せわたしには、口がありません。足だけなのですから。
ならどうしてわたしがお話できるかと言われれば、それは努力の賜物としか言いようがありません。あなたが言葉に聴こえるそれは、わたしの赤い靴が奏でるステップなのです。ほら、アン・デュウ・トロワ。アン・デュウ・トロワ。
お時間はありますか? 少し踊りながらわたしの与太話にでも付き合って頂けないかしら。
ちょうど昔のお話を誰かにしておきたいと思っていたところです。覚えておこうにも、わたしには頭がありませんから長くは覚えていられないのです。ですからたまに、昔の話を誰かに聞いてもらって忘れないよう努めているんです。……ありがとうございます。
今宵始まりますのは、カーレンという夢見る少女の生涯について語る、独り言のようなステップでございます。
どうかご覧くださいませ。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 赤い靴 久々原仁介 純文学 短編 小説 童話 ネトコン12感想 最終更新日:2023/06/04 15:09 読了時間:約9分(4,036文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 98 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 10 人 評価ポイント: 92 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N1957IC
短編 |
女と別れる度に家具を買った。
学校からの卒業、友人との絶交、そして恋人との破局。別れとは様々な形と結果を伴う。しかしながらニュアンスにはどことなく寂しさを孕んでいる。僕は別れの度に家具を買った。買いまくった。取り憑かれてさえいた。
いつの間にか僕は酒と女と家具ばかりの生活を送っていた。どうして自分が家具を買うようになったかも思い出せないまま、僕は家具に溺れる毎日を送っていた。
これは壊れていく僕の、反省文のような物語。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 男主人公 冒険 日常 青春 私小説 ホームドラマ 純文学 恋愛 家具 エッセイ ネトコン12感想 最終更新日:2023/02/24 18:25 読了時間:約26分(12,871文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 1件 総合ポイント: 86 pt ブックマーク: 7件 評価人数: 8 人 評価ポイント: 72 pt |
作者:久々原仁介/作品情報/Nコード:N7303HW
完結済 (全1エピソード) |
スリースター。スリースター。
誰もいない夜の体育館は、蝉の抜け殻のように美しかった。
気付くとそこにはポツンと、、卓球台が一台広げてある。
卓球部副部長の「ポン」は気付くと夜の体育館でひとり、サーブ練習を繰り返していた。
雪のように白く積もっていくピン球を眺めながら、彼は一週間前に自ら命を絶った卓球部に所属していた女子高生「スリースター」について思いを馳せる。
「彼女は本物だった。才能という大きく燃える暴力だった」
星を一つだってもっていない僕は四拍子のリズムを刻みながら考え、次第に放つだけだったサーブは返ってくるようになる。
これは、ある夜に起きた不思議な青春物語。
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: ネトコン12 シリアス 男主人公 女主人公 学園 現代 群像劇 日常 青春 悲恋 スポーツ 純文学 ライト文芸 卓球 ネトコン12感想 最終更新日:2022/10/13 23:38 読了時間:約9分(4,037文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 38 pt ブックマーク: 4件 評価人数: 3 人 評価ポイント: 30 pt |
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