断罪イベント――それは乙女ゲーム世界において、悪役令嬢が糾弾される宿命の舞台。 王子に罪を問われ、ヒロインに涙で責められ、廷臣に白い目で見られながら、私は静かにそこに立っていた。 でも、私は今―― そんなことどうでもいいくらい、トイレに行きたいのです！！ 表情が引きつってる？ それ、我慢してるからです。 立ち去ろうとしたら「逃亡だ！」と囲まれ、無言でいたら「開き直ってる」と怒られ、ついには王子の追及ターンが延長戦に突入。 それでも私は、誇り高く、気高く、気品をもって―― トイレに駆け込みました。全力で。 ところがなぜか、王子が感動し、求婚してきたんですが……！？ 私はただ、生理的に限界だっただけなのに！！ これは、断罪よりもトイレが切実な悪役令嬢の、誤解と爆走に満ちた乙女ゲーム世界コメディ！

乙女ゲームの攻略対象に転生してた俺。だからこそ「ヒドイン様」に好き勝手されてたまるかおりゃー！と突っ走ったけど、肝心のヒドインが入学式に…いない…？