ある日のことだ。突然この世から、人類が消失した。しかし、その中でなぜか消滅しなかった名倉大成をはじめとした、心を読む玉梨詩乃、行動を読む巫綾音の三人は、人類消失の原因についてある説を推していた。それは、 「今の世界=アンダワールド説」 　要は今の世界はゲームの中で、外にプレイヤーがいるのではないか、というもの。それは信じるにはあまりにも残酷なものだった。

大学の講義中に居眠りをしてしまったK。目を覚ますと、周りの人間が忽然と姿を消していた。彼はその場から逃げ出そうとするが……。

世界の総人口は約71億万人。1分に137人、1日で20万人、1年だと7千万人も増えている。 世界中で1年に6千万人が死亡し、1億と3千万人が生まれている。 日本の人口は約1億3千万人。毎日3千人が産まれ、3300人が死亡。 貧富の差、環境問題、資源の枯渇問題、人権、ありとあらゆる問題を抱えた地球。 その問題の根源ともいえる人間の内、70億と9999万9998人がある日の朝に忽然と消えた。 動物も、虫も、何もかも。 残されたものは植物とたった2人の日本人だった。 ◆ この作品の更新は非常にゆっくりとなりますが、途中で作品放棄はしませんので のんびりとお待ち頂ける方がいらっしゃれば幸いです。