グリフィン事件から二週間。 ようやく峠を越えたザックは意識を取り戻し、娘たちの旅立ちに目頭を熱くする。 メイはリヴィアの推薦を受け、帝都の魔法学校「マギカ」へ。 リンは姉を心配して帝都まで同行するが、その後は自らの修行のため森奥に住む師匠ユイリのもとへ向かう決意を固める。 それぞれが未来に向けた一歩を踏み出す別れの時、カエデは「ひだまり」に一人残り、新たな日常を始めることになる。 そんな中、ポルカに連れられて現れた少年――ロイ。 彼は「勇者見習い」と紹介されるが、気弱で自信なさげな態度に場は少し戸惑う。 だがメイと交わした「いつか胸を張って再会する」という約束が、彼の心に小さな灯をともすのだった。 仲間たちはそれぞれの道を歩み出し、ギルド「ひだまり」も新たな局面を迎えていく。 物語は次の章へ――。

グリフォンとの闘いで深手をおったザック、ひだまりメンバーの誰しもが自分たちの無力さを通過し絶望する中、一人の謎の男が現れた、謎のヒーラーの力でザックは一命をとりとめる、その光景に感銘をうけたメイが新な目標を見つけるのだった

村での平穏な日常は長く続かなかった。 突如として空を裂き、姿を現したのはAランク魔獣グリフォン。 村を守るため、そして仲間を逃がすため、ザックが立ち向かう。 発動するのは禁断のオリジナルスキル――【バーサーカ（狂戦士）】。 仲間を守ろうとする信念と、暴走する力。その行く末は――。

盗賊から救出した子ライオンを保護した《ひだまり》。 その正体は女神に遣わされた案内人・レオだった！ だが、中身はなぜか「おじさん」風。カエデにしか聞こえない声で、世界の知識やスキルの扱いを教えてくれる存在だと名乗る。 仲間たちもレオを心配して部屋を訪れるが……。 村での生活が落ち着きつつある中、「忘れた頃にやってくる」波乱の兆しが空に影を落とす――。

薬草谷での依頼を終え、ついにギルド《ひだまり》はGランクからFランクへ昇格！ お祝いムードに包まれる中、カエデに新しい固有スキル【鑑定】が芽生える。 しかし、その使い道はまだ不明のまま──。 そんな折、商業ギルドの見習い・ポルカがまたもやド派手に登場。 豪快なゴラン親方と共に、カエデの村へ行商に出向くことが決定する。 そして、《ひだまり》に舞い込む初めての護衛依頼。 旅路で待ち受けるのは盗賊たちの襲撃。 仲間それぞれの成長が試される戦いの果てに、檻に囚われた不思議なライオンの子と出会うのだが──。 護衛依頼の果てに響く鐘の音は、《ひだまり》の未来を告げる始まりの合図。

依頼を終えた《ひだまり》は初めての「ギルド会議」を開くことに。 強みも弱みも、チーム全員で洗い出す――しかし真面目な話し合いの中にも笑いは絶えない。 弱小と呼ばれたギルドの未来を変えるため、カエデたちは小さな一歩を踏み出す。

商業ギルドの見習い・ポルカとの出会いをきっかけに、カエデは“依頼をこなすだけではない”新しい視点を得る。 依頼主との関係を大切にし、信頼を積み重ねる――それは、弱小ギルド《ひだまり》にしかできない強みとなるはずだった。 仲間との会話と小さな実践の中で、カエデの《経営学》は少しずつ形を現していく。

薬草谷の依頼を終えた《ひだまり》は、街での新たな一歩を踏み出す。 そんな彼らの前に現れたのは、商業ギルドの見習いを名乗る謎の少年・ポルカ。 妙な口調とボケ倒す態度に振り回されながらも、カエデは彼の言葉から大きなヒントを得る。 ――依頼と商売を同時にこなす「一石二鳥」の戦略。 弱小ギルドと呼ばれても、彼らには彼らのやり方があるのだ。

薬草谷に棲みついた凶暴なトロル討伐へ向かう《ひだまり》。 初めての大型魔物に苦戦しながらも、仲間との連携で勝利をつかむ。 依頼を終えたカエデは、「戦うこと」と「人を支えること」の重みを知り始める――。

カエデたち《ひだまり》は、ルオーネを発ちフェルナードへ到着。市場や風車の賑わいに驚きながら、以前助けた商人ハルトの案内で宿を確保し、薬草商の紹介を受ける。 冒険者ギルド《翡翠の角笛》で掲示板を確認すると、薬草採取地にトロルが住み着いたという依頼を発見。報酬は安く、大手ギルド《白翼の矢》にも断られていた仕事だった。カエデは「小さな依頼こそ信頼につながる」と受注を決意する。 その直後、ギルドに現れたのは《白翼の矢》五番隊隊長セレス。人間でありながら規格外の弓でトロルを討伐した彼女は、カエデを「弱い」と断じる。反発しつつも、カエデは「仲間と共に支え合う強さ」を胸に刻むのだった。翌朝、彼らは薬草採取地へと旅立っていく。

移動型ギルドサービスを始めた《ひだまり》は、初めて村を出てフェルナードへ向かう。 道中、ザックとの会話でリンやメイがなぜアーチャー、魔法使いになったのかが明かされる。 旅の最中、ロックバードに襲われる行商人を救い、命の恩人として感謝されるカエデたち。 その出会いが、新しい依頼とフェルナードでの縁を呼び込むことになる――。

リナ救出後も依頼は少なく苦悩するカエデ。 そこへ再び現れたザックが仲間に加わる。 カエデは依頼拡大のため「移動型ギルドサービス」を思いつき、新たな営業旅が始まろうとしていた。

全スキルGランク~史上最低評価を受けた少女・カエデ。冒険者としての道を閉ざされた彼女が選んだのは、まさかの「ギルド経営」！？ 剣も魔法も使えない。でも、笑顔と人の縁があれば、きっとできることがあるはず。 戦えない者たちが集まる小さなギルド《ひだまり》が、やがて世界を変える力になるまでの、スロー経営×仲間と成長の物語！