神様だからって気軽にホイホイ他の神様の世界から自分の世界へ、魂をひょいっと転送させて良いわけではない。 魂の異世界転送は神様であっても、沢山の書類を書き、然るべき機関の許可を貰わないと行えない。 つまりはかなーり面倒臭いのだ。 そんな面倒臭い異世界転送を代わりに行ってくれる事務所が世界と世界の狭間の森にあった。 ユジン＝ナッカ異世界転送事務所。 エルベ＝ゴルゼスタ＝ハルトは記憶喪失の状態で3回異世界召喚され、記憶所持のまま2回異世界転生をした後、とある事情でどこの異世界からもお尋ね者になってしまい、この事務所に拾われた。 所長はチート大好き万年中二病患者。先輩はいつも防護服に身をつつんだ引きこもりマッドサイエンティスト。同僚は異世界を股にかけたバイオレンスストーカー美少女。 奇人変人しかいない事務所で今日もまたエルベはわがままな注文をつけてくる神様たちのために魂を異世界召喚・転生させる。ほら、今もまた、神様がやって来たみたいだ。今回はどんな依頼かな。但し、非合法だけどねっ！