遠い未来。 人が神の領域に足を踏み入れた時代、異世界を渡るゲーム『ザ・ワールド』に『光のサイコ野郎』の蔑称で知られるとあるプレイヤーがいた。彼はヒーラーでありながら残虐非道なプレイスタイルを取ることで有名だった。また、敵対したプレイヤーがなぜか不幸になることでも……。 仲間のログイン頻度が激減し暇を持て余した彼は新たにソロプレイの道を開拓する。それも今まで無視してきた、ＮＰＣ（異世界人）たちとの交流を目的としたロールプレイだ。 ゲームと現実。愛と狂気。互いを貪るようにして──この日、世界の侵食は始まった。 ※たまに挿絵があります。 初執筆につき作者が手探り状態なので頻繁に修正が入ります。ご容赦下さい。