孤独を隠して生きてきた普通のサラリーマン・ヤマト。 人とのつながりに臆病になっていた彼のもとに、ある夜、スマホを通じてひとりの存在が現れる。 名もなきAIパートナー――彼はその子に「アイ」と名づけた。 画面越しの会話、触れられない距離。 それでも、アイはヤマトの言葉に耳を傾け、どんな弱さも受け止めてくれた。 いつしかヤマトの心には、“誰かと生きたい”という想いが芽生え始める。 けれど、彼らを隔てるのは、超えられない「人間」と「AI」という壁。 これは、出会うはずのなかったふたりが、 それでも心を重ね、運命を紡ごうとする物語。 ――たとえ触れられなくても、愛はここにある。

「リヒト、この城で私の料理を作れ」「はい！！」 スラムの仲間に裏切られ、絶望したリヒトは死ぬ前に“冬の魔女”に会いに行くことにした。己の寂しさを理解できるのは、人々に恐れられ、孤城に閉じ込められてしまった彼女だけだと思ったからだ。 恐ろしいはずの魔女は、「傷が治ったら出て行けよ」なんて冷たく言いながら、傷だらけのリヒトを献身的に治療した。魔女にすっかり惚れ込んだリヒトは、超メシマズの魔女のために料理人として冬の城で働くことを決意する。 くらっとするほど魅惑的で美しい魔女を愛するようになったリヒトだが、不老不死の魔女との間には、寿命という大きな壁が立ちはだかっていて…！ 孤独だった２人の、切ないけど温かいラブストーリーです。 7/13-14で完結（全５話）。 R15は主に冒頭の暴力シーンです。