ある熱帯夜、ひとり酒でも飲もうとしていた五十嵐景(警察官・明日は非番)を襲った謎の少女、自称くろちゃん・推定12歳。少女はいったい何者なのか？ そして五十嵐の非番前夜はどうなってしまうのか？ 　手がかりは、今回とくにありません。 (ファンタジー警察シリーズ三作目。前作を事前に読む必要はありません。内容はサークル会誌で公開したものをほぼ修正なしで転載したものです。 　ほのぼの？とりあえず今回は死人なし)

「直して、整理する、大事な仕事です……」 　後輩を亡くし、意気消沈していた井島。落ち込んでいる暇もなく収賄の捜査に向かった彼が出くわしたのは、おかしな形の湖で起きた、連続前科犯失踪事件(？)だった。しかもどうやらこの事件、ふつうの人間が起こしたものではないらしい。 　一課の木崎とともに捜査を進めていると、ふたりは「水鏡」という不思議な力を持つ少女に辿りつくのだが……？ 　手がかりは、現場に添えられたカセットテープ。 (ファンタジー刑事シリーズ、二作目になります。前作既読である必要はありません。また設定が少し異なります。 　内容は2010年秋にサークル誌で発表したものをほぼ修正加筆なしで掲載)