アイドルとファン―― 交わるはずのなかったふたりの心が、たった一通のメッセージから動き出した。 Famousのメンバー・ジンは、言葉でしか想いを届けられない存在。 ファン歴10年のミオは、画面越しに応援を続けてきた。 偶然の出会いは、やがて秘密のやりとりへ。 交わす言葉がふたりを近づけていくけれど、 「アイドル」という現実と、「好き」という気持ちは、そう簡単には噛み合わない。 ――それでも、伝えたい。届いてほしい。 嘘のない心で、たったひとりを想うために。 心を重ねることの難しさと、言葉にできない愛しさ。 “言葉だけで恋に落ちていく”ふたりの、甘くて、苦しくて、まぶしいラブストーリー。

不治の病を抱えながら、幼い頃から刺繍工房を支えてきた少女・ソルティセア。 そんな彼女が出会ったのは、伝説の人魚――。 絶対に叶わないはずの恋に落ちた二人の物語は、命を削るほど儚く、美しい。 これは、少女が運命に抗いながら紡ぐ、切なくも壮大な恋の物語。

主人公レイリス・ラナイアは、趣味で人生(12歳まで)を楽しんでいたが、13歳の誕生日に終わりを告げた―――――――これは、レイリスが最悪な日々と思いながらもそんな日々を楽しんでしまうお話 そして、レイリスの決断は？ (視点が複数あります)

　フレアは火魔法を得意とする人族の姫。魔法が使える王族には戦いに赴く義務があるため、魔獣が現れるたびに戦いに身を投じている。 　そんな戦いの中で、本来ならば出会うはずのない獣人に出会い、フレアは叶わない恋に落ちてしまう。 けれど、獣人と人は交流することが許されていない。 「せめて一目会いたい」 　その願いを胸に、フレアが訪れたのは対価を払えば、どんな願いもかなえてくれるという永い時を生きる魔女。 　 　恋した獣人に「一目会いたい」という願いに対し、魔女が提示した対価は「魔獣を倒してきてほしい」というものだった。 　小さな願い事と叶わないはずの恋が、世界の命運を巻き込んでハッピーエンドに向かう予定のものがたり。

人を好きになったことがない少年と、人を好きになれない少女。 恋愛のできない少女・斎藤亜里沙は、他人の恋の成就を願い、それを叶える手伝いをすることで年相応の恋を楽しんでいた。 亜里沙には、叶わないはずの恋愛を叶える特別な力があった。 亜里沙と同じく恋愛をしたことのない少年・佐藤修平は、亜里沙に同類と思われ、彼女の活動に参加するようになる。 けれども、修平が恋愛をしない理由は、亜利沙とは大きく違っていた。