丘の上の牧場で暮らすリシュリーにはある秘密があった。ある珍しい呪われた病のせいで、優しく美しい幼馴染みのエリオットの血を飲まなければひどく弱ってしまうのだ。 それは、時たま見るとても不幸そうな、あまりの悲しみによって壊れてしまった女の人の夢が関係しているような気がしていた。 そして、約束ができない、というもう一つの困った問題についてもその夢が影響を及ぼしているかもしれないと感じていた。 ある日、リシュリーは決心する。 このまま、血を貰うためにエリオットの人生を自分に縛りつけていてはいけない。 エリオットを私から解放するために、なんとしてでも呪いを解き、この病を癒すのだ。

姉達のやらかしにより没落寸前の伯爵家。 末娘のアリスは家のために「呪われた公爵」と呼ばれるアディロフ公爵に嫁がされることに。 放置してきた父といびってくる姉達はどうでもいいが、優しくしてくれた兄夫婦のために呪われた公爵の元へ向かったアリスは、公爵家の前で佇む黒い人影に息を飲んだ—— ※他サイトにも掲載。

とある少女はその日、入院した。 死亡患者が最も多いと言われる303号室に。 彼女が入院することでベッドが埋まったその病室で、死の連鎖が始まる。 ※ホラー企画便乗作品