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作者:なと/作品情報/Nコード:N3569KC
短編 |
夏の香りが戸棚の隙間からするから開けてみると
つやつやの夏蜜柑何処から貰ったのだろう
紫陽花が雨に濡れて泣いているからそっと仏壇の線香の匂いを嗅いだ
死の香りがことりと胸に落ちてくる
梅雨の時期のさみしさはトイレの裸電球のようなものかもしれない
夕べの夢は忘れました皆トイレに流します
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 夏 宿場町 昭和 路地裏 人生 お地蔵様 懐かしい 過去 記憶 最終更新日:2025/02/15 14:32 読了時間:約6分(2,834文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:なと/作品情報/Nコード:N0233JU
短編 |
人生とは孤独なのだよと誰しもと風の旅人は言う
孤独が人に教えてくれるものもあろう
燐寸を擦って煙草を咥える旅人
宿場町はなにも答えない
夏を教えてくれるものだけが私を救い
懐かしい玩具箱の中で布袋様の根付が嗤ってる
玄関に貼られたお守りの札に赤い染み
どこか奇妙な大人の世界は
魔術のよう
ジャンル:純文学〔文芸〕キーワード: 宿場町 昭和 レトロ 仏像 地蔵 妖しい 夏 冬 懐古 線香 最終更新日:2024/11/21 09:41 読了時間:約7分(3,411文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 20 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 20 pt |
作者:なと/作品情報/Nコード:N9994JQ
短編 |
夢を見て涙が零れて目が覚める
鳥居の下で誰かが嗤っていたんだ
シンクタンクの水たまりは揺れて言葉を濁す
悲しい夢だった夏の夢だった
貝殻の光る部分を撫でるように
座敷に堕ちた陽だまりに南無阿弥陀仏を唱えたんだ
そうしたら天井から覗いている黒い影はすうっと消えた
夏の吐息を感じた
ジャンル:ホラー〔文芸〕キーワード: 炎 夢 過去 懐古 夏 秋 郷愁 宿場町 抹香臭い ホラー 最終更新日:2024/10/19 18:16 読了時間:約7分(3,005文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 10 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
作者:なと/作品情報/Nコード:N4064HZ
短編 |
何故空は夢を見たりしないのか
孤独の指先をぽろっと落とした神社の泉
白蛇の美しい子供が戸棚に入ってゐる
拾うと歌舞伎の香りがした
何処までも続く道を潮が柔く覆ってゆく
電信柱の警官は月の化身
寂しい時に唄う曲がある
背中とお腹の間に骨は幾つあるでしょうか
ただ漠然と問いだけが増えてゆく
ジャンル:詩〔その他〕キーワード: 伝奇 ミステリー 怪談 雨 夏 トンネル 夕べの夢 蝸牛 メビウスの輪 凶日は吉日なり 最終更新日:2022/12/20 15:27 読了時間:約5分(2,323文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 22 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 20 pt |
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