疲れ果てたOL・美月が深夜の花屋で出会ったのは、優しい店長・怜。「君は花のようだ」と甘く囁かれ、癒しの眠りに落ちるが、徐々に覚醒時間は短くなり現実が崩れ始める。そんなある日、怜の家で美月が見たものは——。

真夜中、商店街の片隅で花屋「星の花」の明かりが輝く中、店主の娘ひかりは流れ星に願いをかける。突然現れた見知らぬ男性、星影颯と名乗る彼は、ひかりの願いを知っているかのように接近し、花屋を手伝うようになる。颯の存在により、ひかりの心は次第に開かれ、二人は「星と花」をテーマにしたフォトコンテストを開催。ひかりは新しい花「ほしのしずく」を開発し、それが人々に癒しを与えることに気づく。最終的に、ひかりと颯は結婚し、花屋を愛と希望の場所に変えていく。

夜の花屋。そこは日常に優しく寄り添い、彩りを与えてくれる。けれどもちょっと苦しい。そんな場所。 さまざまな生きにくさを抱えた人達が、それでも強く生きていく。そんなお話です。 ※本作品は生きづらさの表現をするため、オメガバースの世界観を採用しています。ただしBLやGLに重きを置いた作品ではありません。 オメガバースざっくり説明 男女とは別のもう一つの性別！　α、β、Ωがあるけど、社会の力関係的にαが最も優れβが普通、Ωは差別対象みたいな考え方が一部にあるよ！　Ωの人は人を誘惑するフェロモンがいっぱい出る時期があるから、そういう時は仕事を休んだり薬を飲んだりするよ！　 本作品のオメガバースとは(詳細) 男女の性別に加えて思春期以降から徐々に現れる第二の性別。α、β、Ωと表記され、基本的にはβが多いとされている。一部社会では、「αは最も優れておりβは一般人。Ωは差別対象」と言う考え方が存在する。 Ωにはヒートと呼ばれる体から人を誘惑するフェロモン物質が大量に分泌される周期がある。ヒートの際一般的には学校や仕事を休んだり、薬を飲んだりすることで対処する。 稀にαとΩで番という関係が生まれるが、現代ではかなり少数と言われている。

夜更けに移動販売車で花を売る『花や　かおる』を舞台にした、大人向けファンタジー。 夜の花屋に来店する様々な客と、それにまつわる少し不思議な物語。 一話読み切り。気が向いたときに更新します。