唐の時代、1人の僧侶が仏教の原典を求めてインドを目指した。 西遊記で有名な三蔵法師だが、彼は別に軟弱でも日和見でも無かった。 途次仲間を加え、妖怪変化を薙ぎ倒し、妖怪たちは無事生き残れるのか。あれ？

「おんどれぇえぇ！　猿ぅぅ！　許さんぞぉぉぉ！　天界も仏界も、捻り潰したらぁぁ！」 芭蕉扇を巡る戦いで、孫悟空と天界・仏界から、こてんぱんにされた牛魔王。復讐の為、彼は三つの新術を開発した。 狙われたのは、『西遊記』と異なる別世界。歴史上実在する玄奘。 求法の旅を開始してして間もない玄奘の元に、『西遊記』の世界から悟空達がやってくる！ 守ってやるぜおっしょさん。でもあんた、結構強いね！？ 玄奘を主役にした新たな『西遊記』が今始まる！ 今時らしく、可愛い女妖怪も登場します。 ※資料を元にして、作者なりに考察した玄奘像となっております。ご了承頂けたら幸いです。

三蔵を食べるのは、あたしよ！　 でもまだ食べられない。だってマズすぎるから！ 悟空への復習に燃える牛魔王率いる、妖魔軍の『火付け番』、沙羅（しゃら）は、真っ先に牛魔王の妖術にかかってしまった。弱っちい故である。 【元の世界に戻りたければ、玄奘三蔵を食べるか悟空を殺すべし】という課題を背負わされた沙羅は、『西遊記』の世界から、歴史上実在した唐の時代に送られた。 一方、対・牛魔王の為、天界が打ち出した策により、同じく唐の時代に派遣された悟空・八戒・悟浄。沙羅は三人とともに、玄奘三蔵の旅を妖怪たちから守り続けた。いつか美味しく喰ってやる。それでお家に帰るんだ。という野望を胸に。 そんな沙羅に、チャンスがやってくる！ 沙羅が玄奘三蔵を食べられないのは、肉が不味過ぎるからか？　それとも―― 実在した玄奘三蔵『大唐西域記』の旅路に、『西遊記』の妖怪要素をぶっこんだ、女妖怪×僧侶のプラトニック・ラブ！　ご賞味ください！ 　

４人の世界的大旅行家といえば？