世界には魔女がいた。 魔女は世界に人形を与えた。 ある日、魔女の気紛れによってブラッドリーはすくわれる。 魔女はブラッドリーに、どんな願いでも叶えてみせようと言った。 ブラッドリーは、人形使いになりたいと答えた。

　莫大な金と、組織として請け負う価値があると判断されれば、戦闘・潜入・調査・暗殺など善悪を問わず依頼を受ける、いわゆる“何でも屋”である集団組織”トランプ”。 　戦闘では負け知らず、調査・潜入などあらゆる依頼の達成率は１００％。 　何でも屋である”トランプ”は、人々の為になる事もしているとは言え、悪名の方が世界に響き渡っている。 　そのため、世界最強・最悪の集団組織として”トランプ”の名が知れ渡っていた。 　”トランプ”は、近接戦闘特化のスペード１３名、魔法特化のハート１３名、遠距離戦闘特化のダイヤ１３名、隠密特化のクラブ１３名、計５２名から成る組織であり、それを束ねる者として総帥が存在する。 　そしてマーク毎に序列があり、序列１位Ａ（エース）、序列２位Ｋ（キング）、Ｑ（クイーン）、序列４位Ｊ（ジャック）。 　彼らは文字付き（レターズ）と呼ばれ、強さは別格である。 　そしてそのＪ（ジャック）とは別に、ただのＪ（ジェイ）が存在する。 　彼にはコードネームがあり、その名はジョーク。 　ジョークは総帥から依頼され、学校へと潜入する事になる。 　ジョークは一体何をしに学校へ行くのか、学校で何をなすのか。 　そして、ジョークとは一体何者なのか。 　物語が進むにつれて、少しずつ明らかになっていく。

　七海　航（ななみ　わたる）は、絶賛引き籠り中の高校２年生である。航は昼夜を問わずＭＭＯＲＰＧ、ルナファンに没頭していた。女性キャラ「ナナミン」としてプレイする航は、ゲーム内で言い寄ってきたギルドの男性プレイヤーにネカマであることがバレてギルドを追放されて以来、ソロプレイを貫いていた。 　ある日、ソロでボス狩りをしていた「ナナミン」は、高司祭の「コランド」と出会う。「ナナミン」の強さに一目惚れした「コランド」は、「ナナミン」にルナファンの最強ボス「レジェンド・オブ・デス」を倒すための共闘を申し出る。 　ソロでは倒せない最強ボスを倒すために、「ナナミン」が渋々ながら臨時加入した「コランド」のギルドは、リアル女子率高めなネタキャラギルドだった。航は、何とかネカマであることがバレないように頑張るが、ギルメンたちと仲良くなってしまったことでオフ会に参加することになり……。

他人の心の声が聞こえるのに無神経な主人公と、 その愉快な友人たち＆兄の基本ほのぼのした日常を綴ったものです。 話の流れ上、所々残酷な描写が含まれることがあります。　 苦手な方は、ご注意ください。 一応完結していますが、番外編を私の気が済むまで投稿するつもりです。 紛らわしくしてすみません。