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作者:kuroyumi/作品情報/Nコード:N7951U
連載中 (全3エピソード) |
来栖(きすみ)天羅(てんら)は頭を抱えていた。約二年前に周囲にも明かさず、突然日本を飛び出し、英国は倫敦(ロンドン)、亡き父の旧友であり、マエストロとあだ名される師の元で修業に明け暮れた。月日は流れ、日本への帰国が決まった直後、修行から解放され、やっとあの頃の愚かさが呼び起こされる。
「あんたなんか……」
まだまだ青春の暇つぶしとはいえ、真剣に想っていた人に振られるどころから、絶交状態で泣く泣く日本を飛び出したことを。仲直りの仕方は師の妻から教えられた現物主義(プレゼント)。しかし、目的のものは高価で限定品で見つかるはずもない。ついでに帰国直前だというのに、何やら急を要する依頼が舞いこむ。『夜会』という大きなくくりの中に属するがゆえに、日本への帰国は遅れに遅れそうな様子である。
一方、馴染みの『貴族』の相方と、手伝いをしてくれる樞(くるる)師一家の友人(一応元想い人)が帰りを待つ故郷の街でも夜会に属する人々が何やら催そうと画策し始めた。季節は桃の節句。夜の雛祭りは今年も行われようとしているのだが……。
怪盗とは盗みをおかす者とあるが、そうとは限らない。怪人という言葉もある。おかしなことをする連中であるが、言葉のくくりは同じようなものだ。事をより騒がしくするための役割をいつしか貴族が演じだし、それが怪盗怪人となった事象の流れもあるだろう。ようは暇潰しだが、今ではそれを生業とする『貴族』や『怪盗・怪人』などなどが『夜会』という世界で、楽しみあい、泣き笑いあい、そして、時に争いあう。主に生死をかけるのは『怪人・怪盗』だが。
しかし、今回は前哨戦。それ以前に来栖天羅は自分の正体をはっきりさせる必要に迫られることになる。
なぜなら来栖天羅は首猟り尋鬼(くびかりじんき)――名のある怪盗なのだから、正体不明であるがゆえに、自分の正体を確かなものにするには、ただ帰国して故郷に足を踏み入れるだけではいかなくなる。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: 残酷な描写あり 怪盗 カラクリ 学園怪盗 機巧 英国 イギリス 貴族 夜会 恋泥棒 世界遺産 スコットランドヤード 最終更新日:2011/09/15 15:45 読了時間:約44分(21,973文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 2 pt ブックマーク: 0件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 2 pt |
作者:雨ふらし。/作品情報/Nコード:N6844E
完結済 (全11エピソード) |
今年の夏は異常だった。なぜなら、『彼女』が夏を生み出せなかったからだ。行方不明の『彼女』を求め、学園怪盗と、魔法使いの生徒会長と、精霊界の使者が、生徒会室で出会うとき、物語が動き出す。
ジャンル:ノンジャンル〔ノンジャンル〕キーワード: 学園小説 夏 精霊 怪盗 魔法使い 妖精 ファンタジー エンターテイメント 魔法 高校生 学校/学園 美形 魔法使い/魔女 現代(モダン) 異世界 最終更新日:2008/08/13 20:37 読了時間:約185分(92,249文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 8 pt ブックマーク: 1件 評価人数: 2 人 評価ポイント: 6 pt |
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