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作者:西山東村山/作品情報/Nコード:N8634EH
連載中 (全3エピソード) |
とある露天商の供述
いやびっくりしたね。あの日は炎の石が五つも売れて、俺は上機嫌でよ。バターたっぷりの豚焼を肴にエールでも一杯ひっかけて帰ろうかって……あ、このこと嫁には内緒にしてくれよ? 血と誓約の神に誓って禁酒を言い渡されてんだ。
ともかく日も落ちかけていて、そろそろ店じまいにしようと思ってたんだが、そこに男が吹っ飛んできたのさ。
竜の吐息もかくやってなもんで、売り物から俺の一張羅まで、みいんな滅茶苦茶にされちまった。
俺は怒ったさ。当然だろ? そうしたら男が言うんだよ、自分は異世界からやってきただの、布教をしなければならないだの。狂ってるって? ああ、俺もそう思ったね。こいつはイカレてる。『ほぼ帰らずの森』に迷ったか、『クラーケンの墓場』を覗いちまったか、瘴気に頭をやられたんだってね。
けどまあ、ちゃんと話してみると案外いい奴でよ、店を弁償するってんで金貨を二枚もくれたんだぜ。へへっ。
男のその後? さてね、腹が減ってるってんで俺の行きつけの酒場を紹介して、後はそのままお別れさ。
一緒に行かなかったのかって? 馬鹿言うな、俺は花売り通りのベッチィって娼館の一番人気を抱いて、そんで帰って糞して寝たさ。俺は血と誓約の神に禁酒を誓ってるからよ。
ところであんた、空飛ぶスパゲッティ・モンスター教に興味はあるかい?
ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー〕キーワード: R15 異世界転移 ヒストリカル オリジナル戦記 冒険 ダーク 男主人公 中世 職業もの チート 宗教キチ FSM原理主義 主人公最強 異世界 ヌードル様を讃えよ 最終更新日:2017/10/12 20:11 読了時間:約12分(5,883文字) 週別ユニークユーザ: 100未満 レビュー数: 0件 総合ポイント: 16 pt ブックマーク: 3件 評価人数: 1 人 評価ポイント: 10 pt |
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