大戦終結から一年。裏切りの濡れ衣を着せられ帝国を追放された元帝国特殊部隊の魔術師・燐は、禁忌の地『魔の深林』で、封印された謎の【幼女】と運命的な出会いを果たす。高性能軍用魔道結晶に加え、独自の封印術式を操る燐と、とにかくかわいいロリ。二人の出会いは、狂信的な帝国宗教騎士団指揮官ヴァルドをはじめとする追手との激しい攻防の幕開けとなる。吸血鬼の始祖と国教にまつわる陰謀、そして帝国皇帝が目論む古代魔法による絶対支配。様々な思惑が交錯する中、かつて帝国最強と謳われた特殊部隊の隊長だった燐は幼女を守ながら、再び巻き起こる戦禍に身を投じていく。果たして、裏切り者の魔術師と封印されてた幼女は、この世界にどのような未来をもたらすのか？

「すまなかった、ヤシュナ。この通りだ、どうか王都に戻って助けてくれないか」 ザイード第一王子が、婚約破棄して捨てた公爵家令嬢ヤシュナに深々と頭を垂れた。 「お断りします。あなた方が私に対して行った数々の仕打ち、決して許すことはありません。今さら謝ったところで、もう遅い。ばーーーーーか」 王家と四大公爵の子女は、王国を守る御神体を毎日清める義務がある。ところが聖女ベルが現れたときから、朝の清めはヤシュナと弟のカルルクのみが行なっている。務めを果たさず、自分を使い潰す気の王家にヤシュナは切れた。王家に対するざまぁの準備は着々と進んでいる。 ＊＊＊＊他サイトでも公開しております。＊＊＊＊

父の死の真相を探るため、少女グレイシアは男装し、少年宗教騎士団『勇隼騎士団』に潜り込む。そして、そこで知り合った少年達と共に冒険の旅を続ける……。