本エッセイでは、私が小説執筆をするにあたって気をつけている点、ひいては小技を九点紹介していきたいと思います。 1.文末の「～だ。」「～た。」の連続を避ける。 2.同一名詞・代名詞の連続を避ける。 3.「俺」の多用を避ける。 4.「……」「――」の多用を避ける。 5.体言止めの多用を避ける。 6.倒置法の多用を避ける。 7.「の」の三連発を避ける。 8.一人称や口調を被らせないようにする。 9.女性キャラに「～だわ」「～よ」「～かしら」を使わせない。

　創作活動をしていると、「何か斬新なものを創りたい！　でも創れない！」と悩むときが訪れます。私にもそんな時期がありました。 　本エッセイは、そんな行き詰まりを感じている方へのアドバイスです。

　「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、言葉だけで情景を説明するのは非常に困難を極めます。そして、小説は基本的に言葉だけですべてを伝えなければいけないジャンルなので、どうしても向き不向きというものが生まれます。 　よく言われるのがホラー小説。クトゥルフのような狂気を描いた作品だとまだなんとかなるのですが、ゾンビものやスプラッターのような視覚に訴えるタイプのものをチョイスすると、どうにもこうにも料理しづらい題材となります。 　今回は、こうした「小説に不向きな題材8選」を考察していきます。 ※2020.2.3　「小説に不向きな題材7選」だったものに1項目付け加え、改題しました。

　少し前から、なろうではおっさん主人公が流行っています。全盛期ほどの勢いはないものの、まだまだ十二分に通用する題材ではないかと思います。 　そんなわけで、「自分若いけどor女だけどおっさん主人公もの書いてみたい！」という方向けに例によってわからない方向け講座を書きました。

　自分が過去に賞に応募してしまった駄作を悪例として、ミステリーとはどう書くべきかということを考察してみたいと思います。面倒だという向きは、分析編まで一気に飛ばして構いません。 「ノベルアッププラス」にも、転載しています。